モヤモヤ ページ7
「アイツとなに喋ってたんだよ」
いつにも増して不機嫌なレオ。
わざわざ私にそれを聞くためだけにここまで来たのだろうか。
同じクラスにあんずちゃんがいるのに、私を選んでくれた。
『…っ』
嬉しすぎて表情が少し緩んだ。
するとそれを見てレオは何を思ったか
「…あっそ、そういう話なんだな」
と冷たく言い放って3-Bに帰って行った。
『…れ、お…?』
既にこのクラスにはない温もりを求めて呼んでみるも、時すでに遅し。
『…レオ…っ』
ぽろぽろと溢れるこの水分は何なんだろう。
少ししょっぱい、そんな水。
レオとの距離が離れてしまった。
元から遠い距離が更に離れて、もう届かないところに。
悲しいし辛いし、嫌だ。
レオと喧嘩したままなんて、嫌だ。
それでもどうにも出来なくて。
モヤモヤを心に溜めたまま私はfineの練習を見に行った。
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夕波千鳥(プロフ) - 本当に、お待たせしてすみませんでした。ようやく続き作れました(いつの間にか完結してました...)応援ありがとうございます!! (2017年8月24日 1時) (レス) id: a4b1727e74 (このIDを非表示/違反報告)
マーヤ - 面白いですね、続き待ってす!! (2017年7月2日 1時) (レス) id: 4e6463cd9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕波千鳥 | 作成日時:2017年6月21日 2時