8.安心 ページ10
私はフッと笑い乍、そうですか？と返しておいた。
「ところでAちゃんは如何してそんな姿に？異能の類いかい？」
太宰さんが問う
「いえ、それが私にも分からなくて。気がついたら公園に居て、此の姿だったんです」
それを聞いて太宰さんは驚いた訳でもなく、ふうん……と此方をじっと見ながら
「一寸失礼するね」
と云い私の頭に手を置いた。
突然の事に訳がわからず、
「えっ……うぇぁ？？」
と、自分ながら阿呆らしい声を出してしまった。
顔も自分では分からないが、何とも滑稽な顔をしているだろう
そんな私を見て、太宰さんは笑いを堪え乍説明してくれた。
「い、いやね……ﾌﾌｯ,私の異能力は人間失格と云って、触れた異能力を全て無効化するのだよ。だから、ｯｸｸ、異能力ならば元に戻るのでは……と思ったのだけどｯｱﾊﾊ！」
いや、堪えられていなかった。
完全に最後笑ってたぞコラ
そんな太宰さんをジト目で見ていると、直ぐに此方に気づいて御免ね、と謝り話を続けた
「他にも聞きたいことがあるのだけど、いいかな？」
「勿論です」
「おや、もうこんな時間か」
太宰さんにつられて時計を見る
気がつけば、時間は昼頃まで過ぎていた。
流石に話しすぎたな……最後の方ははほとんど雑談だったしなぁ…
「さて……私はうずまきに行くけど、Aちゃんは如何するんだい？
一応早く帰ってくるけど」
「私は此処に残ってます。此の残高では……どうにも出来ませんから。
一食位抜いても死にませんし」
苦笑いしながら答える
太宰さんには、今の現状の大体を伝えた。
探偵社への入社は、考慮してくれるそうだ。有難い。
ドアが閉まり、部屋に一人となった。
私はぐっと伸びをして、ボーッとする。
いつの間にか私は2年前の事を思い出していた。
バタン
ドアを閉め、自分のデスクの方へと向かう
「太宰、随分長かったな。貴様の仕事は溜まっているぞ」
国木田君が此方に顔を向けながら云う
「いや、そんなことより、あの幼女はなんだ？結局どういう関係だ。」
「ふうん、国木田君気になってるんだねぇ〜
もしかして幼女趣味？」
国木田君を少しからかってみる。
矢張彼をからかうと楽しいねぇ
「なんてね、冗談だよ！
Aちゃんの事については、今から社長に掛け合ってみるつもりだ」
国木田君は顔をしかめながら、社長に？と言いたそうな感じだった
「中々居ない面白い子でね。」
*
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月城捺樹(プロフ) - 紅夏さん» 有難う御座います！更新させていただきました！ (2018年5月14日 16時) (
レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夏(プロフ) - 面白かったです！これからも更新頑張ってください！ (2018年5月1日 23時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
月城捺樹(プロフ) - 1つ1つ返せなくてすみません！沢山の方から期待して頂いてとても嬉しいです。遅くなりましたが更新させていただきました。 (2018年2月24日 21時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
みっく - とても面白いです！応援してます、更新期待してます (2018年2月21日 18時) (レス) id: c025c89ca4 (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - このような内容の作品大好きです！ 次の話を期待して待機してます(●´ω｀●) (2018年2月19日 23時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月城捺樹 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月14日 18時
