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12.初仕事 ページ14

仕事をしずに居るということも出来ないので、皆さん自分の仕事に戻った。
そして、私は今手が空いているという与謝野さんから仕事について教えて貰っている。

「……そう、其所で___
Aは仕事を覚えるのが早いね。」

「PCは、以前からも使っていたので…」

私は今の所異能が確認されていないため、事務員として置いてもらうらしい。
正直諜報員になりたいが、そんな我儘は云えるわけがない

私の身の安全を考えての事でもあるし。

「こんな感じだけど___
何か分からないことは?」

「大丈夫です。何から何迄有難う御座いました。」

与謝野さんはニコッと笑って自分の仕事へと戻って行った。

「さて。遣るか……」

十何枚の書類の束を持ち、気合を入れ直した。









30分間程で、全ての作業を終えることが出来た。
文字などの間違いがないかを確認し、報告する。

……が、誰に云えばいいのかが分からない。
キョロキョロしていると、近くにいた事務員さんが声を掛けてくれた。

「如何かしたの?分からないことでもあった?」

「えーっと……入力が終わったのですが、如何すれば良いですか?」

「え?!もう終わったの?!」

事務員さんが吃驚した様に云う。

「えーと……まあ、簡単な入力だったので」

「でも、結構な数だったでしょう?タイピング速いんだね!」

褒められて嬉しいのだけど、ネットオンラインゲーム遣ってたから……なんて理由のため、素直に喜べない。

何となく苦笑いをして誤魔化した。


その後書類などの整理をしたが、予想以上に早く片付いたので休憩を貰った。
然し……何をすれば良いのだろうか。

暇を持て余していると、丁度国木田さんが事務室に入ってきた。

「A、今一寸良いか?」

「はい、丁度休憩なので。
国木田さん元気になったんですね」

「嗚呼。慣れているからな」

そう云い溜息をつく。
多分…いや、絶対太宰さんだろうな。

お疲れ様です、と声を掛けた。私は絶対慣れたくないな……と思い乍。


「所で、如何したんですか?」

「嗚呼、先刻迄事件解決に出掛けていた乱歩さんが戻って来られたから、紹介しておこうと思ってな。」

此方だ、と私を乱歩さんの方へと連れていく。
乱歩さんはラムネを飲み乍何やら手を動かしていた。
……仕事をしているようではないが。

「乱歩さん、一寸宜しいでしょうか?」





……真逆この後、あんな事になる何て思って居なかった。

13.乱歩さん→←11.寝床



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月城捺樹(プロフ) - 紅夏さん» 有難う御座います!更新させていただきました! (2018年5月14日 16時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夏(プロフ) - 面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2018年5月1日 23時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
月城捺樹(プロフ) - 1つ1つ返せなくてすみません!沢山の方から期待して頂いてとても嬉しいです。遅くなりましたが更新させていただきました。 (2018年2月24日 21時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
みっく - とても面白いです!応援してます、更新期待してます (2018年2月21日 18時) (レス) id: c025c89ca4 (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - このような内容の作品大好きです! 次の話を期待して待機してます(●´ω`●) (2018年2月19日 23時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月城捺樹 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年10月14日 18時

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