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そこからは早かった。
水槽から救出されペンを無事返してもらいAはペンを受け取るとそのまま下へと続くハシゴを降りる。
手がかじかみ感覚はなかったが無事下まで降りるとその場で倒れる。
慌ててジェイドが近寄ると震える体に血の気のない顔色にジェイドもやっと事の大きさに気がついたのかAをソファーに寝かせると破れたジャージとズボンを脱がし備え付けのタンスからバスローブとバスタオルを取り出す。
不安な顔でフロイドがガラス越しから2人を見るが直ぐに水面へと上がり始める。
「っ、さ、むい…」
「ごめんなさいAさん！今毛布など持ってきます！」
「A！A！ごめん！オレ！オレAの泳ぐ姿見たくて！死なないで！やだよ！人間ってこんなに弱いの？！ねぇ！」
ごめん、とうっすら涙を浮かべるフロイドに「最近私が泣いてるか、誰か泣いてる顔しか見てない」と震える声でそう言うとフロイドが酷く悲しそうな顔になる。
そのうち「何事ですか！？」とまた新しい聞きなれない声を最後にAの視界は暗くなった。
フロイドの涙がポロリと零れたのが見えた。
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「…21時半…A遅い…何かあったのかな…返事も来て…来てる？」
何時もなら20時に来るAが全然来ない。
頭を乾かすようにドライヤーとタオルも出したのに…と電源の入っていないドライヤーのスイッチをカチカチしてはスマホに目を通す。
すると通知の文字にイデアが目を通す。
何だ？と電話の方が早いとAのスマホに電話をかける。
するとすぐに繋がりイデアが話そうとした時先に相手の声が聞こえた。
『イデア先輩！』
「え、だ、誰？」
『オクタヴィネル寮の寮長のアズールです！実は今Aさんが私の寮に来てお---』
そこまで聞いてイデアが通話を切ると鏡を通してオクタヴィネル寮に繋げる。
何してくれてんの？あの暴力団の奴ら。
Aが何？なにしてんだよ。
「イデア先輩！」
「何してんの…？」
「Aが、Aがぁ…あぁぁごめんなさいごめんなさい！」
3人が寄り添う中に見つけたAは毛布には包まれているが寒く震えているのが分かる。
なんで温めるものがこれしかない訳？
ああ、魚類だからかこやつらには必要ないのか。
どいて、と3人をどかすとAを抱えて鏡の前に立ち自分の部屋に繋げる。
そして3人を睨み「次Aに何かしたら本気で潰すから」と残しイデアはAと一緒に鏡の中に姿を消した。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
