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時計を見れば18時近く、本当に急がないと大変だ。
20時までにはイデアの部屋に行きたい。
なのに、なのに…。
「人魚ちゃ〜ん、はーやーくー」
「っ冷た…こんなの入れない…」
「…とろくさ」
「っ！！？」
水槽ふちの水に足を付ければ信じられないほど冷たく思わず足を引き抜く。
ジャージのままで入る事に関して2人は何も言わなかったがあまりの冷たさに心臓が止まるかと思ってしまう。
ちゃぷ、と顔を出したフロイドが近付いてくると同時に引きずられる体。
嘘でしょ？
ブワッと広がるAの水色の髪の毛にフロイドとジェイドの目が釘付けになる。
ブンブンと首を横に振り1度水面に出ようと泳ぐ。
Aの動きに合わせて揺れる髪の毛が幻想的にキラキラと輝きフロイドが手を伸ばす。
「ぶはっ、はっ、無理、息が…」
「ねぇ」
「はっはあ…っなに！っ…さっむい…」
「ディア先輩ってやっぱり人魚ちゃんだよ」
「何、訳わかんないこと言ってんの…げほっ」
「だって…ほら…」
陸というかガラス近くの入口に上がり息を整えているとフロイドがニコリと私を指さす。
ビショビショに濡れた髪の隙間から目線を辿るが何も無く「いいから返して！」とまた手を伸ばすがフロイドが遠ざかる。
時間もないのに！この2人酷すぎる！人を馬鹿にするのもいい加減にしてよ！
返して！と最後に叫ぶとフロイドがまたしてもAの足を掴む。
ビクッと体が跳ね離して！とフロイドの手を掴むもビクともしない。
しかしその抵抗も虚しく2回目の水中。
「ほら、人魚ちゃんは人魚だよ」
「っ！」
「女の子…あの小エビちゃんと同じ…けど、Aは全然違うね」
「！！」
名前！と驚いているとフロイドはニヤリと笑う。
水色の髪にイグニハイド寮、と単語を並べられAは思っていたよりも自分は有名人なのだと自覚させられる。
「妬けるよねぇ」と耳元で聞こえると一瞬で引き裂かれるジャージ。
息が続かなくなり水面に戻ろうとするも足に絡みつく尾鰭。
ふざけんな！殺す気なの！？
くっついてくるフロイドに気を取られていたがマジカルペンかキラリと光るのが見えた。
しかし息が続かず水面へと手を伸ばす。
「っは！はっ！げほっ！」
「あー、水飲んじゃった〜？」
「っほんと、早く、かえ、して…服だって…こんな、にして…」
「え？」
「かえ、して…ペンも…服だって…酷い…」
「あ…A、泣かすつもりじゃ…」
もう、嫌だ…。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
