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「…A、そこ2年の範囲だが…」
「え」
「拙者を置いていかないで欲しいでござるぅぅ〜！」
「ち！ちが！置いてってないよ！？たまたま渡された教科書が全学年もので！」
「陽キャに囲まれてAは逆ハーヒロイン展開を望まれるのですかぁぁ！」
「ちょ、なに？」
「闇落ちする…」
「ちょ！イデア！」
バッとAをお姫様だっこするとそのままベッドに押し倒してはしくしくとAの肩に顔に埋める。
ふぅ、と息を吐けばちらりと時計を見る。
22時の文字がデジタル表記されておりAは19時にイデアが来て…でも、私は勉強してて…あー。
ご飯食べてすぐに勉強して…あれからぶっ続けてしてたのね…私…。
そんな中イデアは隣の椅子に座ってはアニメやら漫画を見ていたが余りにも長く勉強するのでAの教科書を見てギョッとしたようだ。
「ごめんねって…集中しちゃって…」
「Aは十分頭も良くて美人で綺麗で可愛くて愛しくてぇぇ…」
「見た目だけ？」
「中身はまじリスペクト」
「ありがとう」
「Aどこにも行かないで…じゃないと生きていけない…辛い…」
私もだよ、とイデアの髪の毛で遊んでいると強く抱きしめられ「ぐぇ」と声が出た。
辛い…かぁ…同じ気持ちなんだけどな…。
もし男子校じゃなくて共学で、女の子が居たら…きっと顔も良くて頭のいいイデアはモテるだろう。
ようきゃ？いんきゃ？はわからないけれど知識も申し分なくて、優しくて…包容力もあって、細かいところに目が届いて。
「ごめんね」
「なぜに謝るでござる？」
「男しかいない学園に女の私1人は不安だよね」
「！！やっとわかったでござ……うん…」
「やっとわかった、ごめん、鈍くて、イデアしか視界に居ないけど周りはそうじゃないもんね」
「そうですな…Aはもっと自覚持って欲しい…」
昨日とは打って変わってイデアに頬を掴まれて見つめ合うとAは「そうだね」と苦笑いをする。
その顔さえも美しくてイデアは胸が痛くなった。
自分の悪口を言われるのは良い、けど、Aの悪口を言う奴らは許さない。
Aの事何も知らない癖に…知ったとしても絶対Aは僕の婚約者。
誰に好かれようとAは僕だけ見てて。
お願い…。
「イデア、泣かないで、最近どうも泣き虫ね」
「拙者捨てられる寸前でSAN値が持たないでござる」
「さんち？産地？」
ああ、そんな君すら愛しい。
僕は君の生きる世界でずっと生きたい。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
