第六話 根拠なし ページ10
＊
「い、今の話、聞いてたの?」
躑躅森さんは声を震わせながら私に問う
そんな怯えなくても取って喰ったりしないから!!
『まあ…うん…』
冷や汗をダラダラ垂らし乍ら答えた
「じゃあ、話は早いよね、華奏」
「う、うん、あのね、冬の時期ばっかり異能を
使って静電気起こすのやめて欲しいんだ…」
うるうると綺麗なおめめに涙を浮かばせ上目遣いで
私を見上げる躑躅森さん、因みに上目遣いは
私の身長が今160�僂△襪里派�然的に上目遣いする
感じになってしまう、普通の男共なら惚れるなこりゃ
『これに関しては怒らないで欲しいんだけどさ…』
「う、うん」
『普通に無理で＿＿』
「はあ!?なんでよ、嫌がらせも程々にしなさいよ!」
続きを言おうとした私の言葉を遮り
ギャイギャイと消灯時間だと云うのに騒ぐ美香さん
『抑も私のせいじゃない』
「嘘よ!だって電気を操る異能持ってるじゃない!」
『否、あのさ…私が異能を持ってることを
なんで知ってるのかは置いといて、冬って乾燥するし
物に電気が溜まりやすい時期のは知ってるでしょ?
だからそんなにモコモコのセーター着てたら静電気が
起こりやすいのは当たり前だと思うよ?
それに態々嫌がらせの為に異能なんて使わないよ』
私は必死に引き攣る笑顔と乾いた笑いで弁明する
「じゃあやってないっていう証拠を見せてよ!」
ないものをないと証明するのは難しいが
今回ばかりは何もしてないしなんなら躑躅森さんの
自業自得のようにも思える
『じゃあ、私がやったっていう証拠は?』
「そんなの、華奏が実際に静電気にあってるでしょ!」
何を言い出すんだこのば…じゃなかった
先程も言ったがないものをないと証明するのは難しい
だがないものをないと証明するよりもあるものをある
と証明する方が容易い、それに基づく根拠ある証明
することができていないのだ、攻めたいのなら
根拠ある証拠をちゃんと用意してからにして欲しい
『証拠になってない』
そういうと美香さんはまるで威嚇する犬の様になったが
それ以降何も言わなくなった
それから翌日私はこの地獄の空気に耐えきれず
朝、担任の先生に仮病だが具合が悪いことを伝え
その日の遊園地巡りは休ませてもらい、2人だけで
遊園地巡りをさせて、なんとか地獄の空気を
少しだけ軽くすることができた様に思う
そして最悪の修学旅行は幕を閉じた
＊
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みぃみゅ(プロフ) - レベさん» 素敵なイラストありがとうございます!!とても嬉しいです!しかもピースにウインクがとても可愛いです!隣に清水大尉と書いてあるのも素敵です本当にありがとうございます (11月16日 22時) (
レス) id: 8fcc80a240 (このIDを非表示/違反報告)
ルヤン - こういう系統の作品初めて見ました！とっても面白かったです！頭良くて顔も可愛くてスタイル抜群で胸もデカい、その上異能も強くて料理上手なのに自分がモテる自覚が無い夢主(仮)は私も普通にイタいと思います。夢小説あるあるはヒロインに辛い過去があるという点です (10月12日 0時) (レス) @page43 id: ad9ddd5846 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - ふわぁぁぁ〜‼︎主人公のイラストがかわいいっっ‼︎ (9月3日 15時) (レス) @page49 id: b29d77ae47 (このIDを非表示/違反報告)
密ひっちゃん(プロフ) - ｸﾞｯｯ清水さんがかわちい… (9月2日 22時) (レス) @page49 id: e5b5f4c765 (このIDを非表示/違反報告)
レベ - https://object-storage.tyo1.conoha.io/v1/nc_dce4fe5fed964471a82788e7bb8f2386/drawtalk/illusts/21480/190966.png←清水ちゃんのイメ画です！これからも頑張ってください！ (9月2日 9時) (レス) id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃみゅ | 作成日時：2023年8月7日 0時
