第五話 嫌がらせ ページ9
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夢主がなんの意図で誘ったのかは全く判らず
部屋に戻ろうとすると部屋の中から声が聞こえた
否どんな聴覚だよ、と思う人もいるかもしれない
だが言い訳させて欲しい、スパルタ訓練の成果だ
まあそんなことは置いといて、私は部屋の中から
聞こえてくる声に耳をすませた
「早くビシッと言っちゃおうよ」
「でも、若しかしたらAちゃんだって
態とじゃないかもしれないし…」
え、え、え???私なんかしたっけ?
身に覚えが全くないんだけど
「態とじゃないわけないよ!
こんなに痛い思い毎回してるのに!
だから今回清水さんをこの班に誘ったんでしょ?
先生達も真面に取り合ってくれないし、
絶好の好奇だよ!」
待って待って、全然身に覚えがない
そんな話先生から一回も聞いたことないんだけど
マジで私無意識のうちになにかしてたのだろうか?
「うん、そうだよね、云わないと
異能で私に冬の時期ばっかり
静電気を喰らわすのをやめてって」
しょ、しょうもねえぇぇぇ!!!
誰がやるかそんなこと!!
そりゃ先生も真面に取り合ってくれないよ!
だってやってないし、抑も異能の存在は御伽話みたいな
感じなんだから取り合ってくれるわけねぇよ!
待って若しかして私ってそれだけの為に私誘われたの?
え、泣いてい?
冬の時期は乾燥してるから物に電気が溜まりやすいって
云うのはお前ら12なんだから多少は知ってるだろ!?
下敷きで擦るやつやったことはなくても
見たことくらいあるだろ!
というかもっと賢かったろ!
てか冬にそんなモコモコの毛糸のセーター着てたら
厭でも静電気起こるだろ、私のせいにしてんじゃねぇよ
ていうかなんで私が異能持ってるって知ってるの
先刻も言ったけど異能って御伽話の存在だからね?
異能あるのは誰にも言ってないからね?
抑も言いたくもないだろ、静電気起こすだけなんて
自慢にもならないし恥ずかしいから言いたくない
こんな風にグダグダとツッコミを入れていたら
出ていくタイミングを完全に失ってしまった
ここは入らなければ始まらないやつだな
よし入る、入るぞ、入ってやるぞ、出来るだけ自然に…
「あれ、Aちゃん、もうそろそろ消灯時間よ
早く自室に戻りなさい」
『あ、はい、すみません』
先生えぇぇぇぇ!!なんでドア開けた瞬間に云うの!?
絶対聞こえたじゃん!!
中に入るとそこには目を丸くした2人が座っていた
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みぃみゅ(プロフ) - レベさん» 素敵なイラストありがとうございます!!とても嬉しいです!しかもピースにウインクがとても可愛いです!隣に清水大尉と書いてあるのも素敵です本当にありがとうございます (11月16日 22時) (レス) id: 8fcc80a240 (このIDを非表示/違反報告)
ルヤン - こういう系統の作品初めて見ました!とっても面白かったです!頭良くて顔も可愛くてスタイル抜群で胸もデカい、その上異能も強くて料理上手なのに自分がモテる自覚が無い夢主(仮)は私も普通にイタいと思います。夢小説あるあるはヒロインに辛い過去があるという点です (10月12日 0時) (レス) @page43 id: ad9ddd5846 (このIDを非表示/違反報告)
柚 - ふわぁぁぁ〜‼︎主人公のイラストがかわいいっっ‼︎ (9月3日 15時) (レス) @page49 id: b29d77ae47 (このIDを非表示/違反報告)
密ひっちゃん(プロフ) - グッッ清水さんがかわちい… (9月2日 22時) (レス) @page49 id: e5b5f4c765 (このIDを非表示/違反報告)
レベ - https://object-storage.tyo1.conoha.io/v1/nc_dce4fe5fed964471a82788e7bb8f2386/drawtalk/illusts/21480/190966.png←清水ちゃんのイメ画です!これからも頑張ってください! (9月2日 9時) (レス) id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃみゅ | 作成日時:2023年8月7日 0時