夢主に振られたからって私に相談しないでください

第十一話　両親 ページ15

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太宰さんの的外れな推理にツッコミを入れていると

太宰さんが泣いている躑躅森さんを見て口を開いた


「そのAって子、私がなんとかしようかい?」

え、待って私確定で殺 されるわ

ていうかそこまでする???

「でも治くんに迷惑かけるわけにはいかないよ」

「それは…私が君のこと…」

そういうことかぁぁ!!もう惚れてんのかあぁぁ!!!

「私のことが…どうかしたの?」

「いや、なんでもないよ」

否判るだろ、鈍感が過ぎる、ここまできたら

若しかしたら私のことトゥンク…ってなるやつだろうが!!


「まあ、一週間待ってよ」

「え?う、うん」

はい私一週間以内に殺 されまっす、夜道に気をつけよ

そんな呑気なことを言っているが心臓は

ドッキドキのバックバクだ今ここに最推しの条野さん

がいたら煩いと言われていたことだろう

私は一週間以内にどうやって殺されないようにするかを

考える為に私は家に帰った



家に帰ったら両親はいない、いつものことだ、両親は

軍警だから時折夜中に呼び出されたり帰ってきたりする

忙しいのは当たり前なので我儘は言っていられない


勿論寂しいが悲しくはない、両親は夜ご飯には

絶対に帰ってきてくれるし私が中学生になったら自分で

料理を作るようになったから両親達に料理を作ると

決まってありがとうとメモや会った時に言われる

それに休みの日には鍛錬に付き合ってくれるし

上手く異能を使えたらすごく褒めてくれる


実を言うと夢主に怯えられても虐められないのは

親があってこそと言っても過言ではない

両親が軍警というのを知られているので私は肩身は

狭いが虐められず親のおかげで結構安定した

学生生活を送れているのだ

両親は私にスパルタ訓練を施すが、しかと

愛してくれているというのが身に染みて判るのだ

私の学生生活を陰ながら支えてくれている両親には

感謝してもしきれない

私は両親の為にも、死 ぬわけにはいかない

前世で両親に何もできなかった分、今世でも両親達を

悲しませるわけにはいかないのだ。

そうグッと決意を改めて固めているとスマホが鳴った

お母さんからだった


『もしもし、お母さん?』

「“ごめんねA、お母さん、軍刀を

家に忘れちゃって、悪いんだけど届けてくれない?”」

『判った、すぐに行くね』

私は2人の仕事部屋に入り軍刀を取り軍基地に向かった









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