夢主に振られたからって私に相談しないでください

第八話　三年生 ページ12

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最悪な高校生活を過ごして一年と一寸、蒸し暑い夏

真っ只中の八月私にとって最も地獄となった

事件が発生した


高校2年目の文化祭も近くなり今年は躑躅森さんは

ミスコンに参加するのだそうだ、

私はこの場合夢主つまり躑躅森さん絶対優勝するな

と判りきっているので正直どうでもいいが今年の

文化祭は劇をするらしい、その劇は眠れる◯の美女

勿論主役は躑躅森さん、まあそう云うのも相まって

張り切っていたのだろう汗をかいて髪を括って

ポニーテールにし、これまった男共を煽りそうな

格好だと思ったのは云うまでもなかった。


え?私はミスコンや劇どうするのかだって?

ミスコンは私は確かに綺麗な顔だ、親が美人なのだから

けど顔がキツすぎる、みんなはキツい美人よりも

可愛い美人をご所望なのだ


劇においては私にもちゃんと役がある、普通の悪女なら

裏方や雑用等の仕事だろうそれがなんと!役を貰えたのだ

眠れる◯の美女に出てくる最大の敵!

マレ◯ィセントである!!

選ばれた理由は簡単、無論顔がキツイからだ

はっはっは、泣いてきていい?


躑躅森さんは劇中歌も演技も上手いので指揮を挙げて

みんな結構張り切っている

そんな中で三年生達が躑躅森さんで卑猥なことを

考え、口に出していたので最初の方は辞めときな男子共

あの子は多分この作品屈指のイケメンと結ばれるか

ほぼ全員のイケメンから好かれる逆ハー展開に

なるから君達の様な平々凡々な者では無理だ

とか思っていたのだけど、段々雲行きが怪しくなり

文化祭の少し前くらいに…と云うことを言っていたので

私も警戒しその後の会話をスマホでコッソリと録音した

私はその後からも三年生達を見張っていた


正直関わりたくもない夢主だが、知っていたのに

我が身可愛さで無視するなんて云うことができる程

落ちぶれていない、軍警の娘なら尚更だ

そして躑躅森さんが1人になった瞬間、警戒していた通り

上級生男子達に動きがあった

ビンゴ、と思い動きをスマホで素早く連射し

躑躅森さんの方に向かった。


私は訳もわからず混乱する躑躅森さんを引っ張り逃げる

幸い、躑躅森さんも私も運動神経がよく引っ張る私に

ついてきていたが途中で腕を引き剥がされた

何事かと思い、夢主を見ると私を怯えた目で見ていた

するとキツく結んでいた口を開いたかと思うと

信じられない言葉を口にしたのだ







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