グリーントルマリンが開く時 ページ24
「ふ〜ん」
緩んだ目元は一瞬でもとに戻った
いつものように目を隠すように閉じ
楽しそうに口は弧を描く
不気味、そう思ってしまうのも
致し方ないことだろう。
「あぁ、Aもう帰っていいゾ」
『は、はいぃ、』
少し怯えるようにグルッペン様に礼をする
顔をあげ、
横にいる二人にも一礼をした。
扉に触り、それを押し開けようとした、
しかしそれは
「なんの話してたん？」
珍しく開いたグリーントルマリンの瞳と
私の腕をしっかりと掴む
オスマン様の腕によって阻まれた
【目をあわせてはいけない】
自然と視界は下を向いた
『ぁ、ぇっと、』
「先日のことだ。
少しかまをかけてみたんだが、
やはり口を割らないみたいだ」
『お嬢様からのご命令なので、
申し訳ありません。』
戸惑う私に
グルッペン様がフォローを入れた
心の中で親指を上にたてながら
顔に出さないように注意する
オスマン様はじっくりと私を見た後
ぱっと手を離した。
「ちょっと気になっただけやから
そんなに怯えないでほしいめぅ」
再び閉じられた目
明るく間延びした語尾
先程の真剣な視線とはうってかわり、
穏やかでふわふわとした雰囲気を纏うオスマン様。
その変わり身の早さに
背筋に冷たい汗が伝った
離された手を扉に伸ばし
『それでは、失礼しました。』と言えば
トントン様に小声で
「うちのグルさんがすまんなぁ」と耳打ちされる
それに微笑みながら
今度こそ、扉から外に出た
「うちのゾムとも仲良くしてやってな」
そう言った
オスマン様の表情は【ミエなかった】
ーーー
Osuman side
『あの子、
俺の魔法発動条件知っとるみたいやなぁ』
目の前でグルッペンを叱りつけるトントン
それを薄目で見ながら、
あの子を思い出す。
俺が目を開けた瞬間、
あの子は意図的に目を反らした。
『ええな、あの子』
「ん？どうしたん？オスマン」
俺の声に反応したトントンが
粛清剣片手を右手に、左手にはグルッペンの首根っこを掴み
不思議そうに俺を見た
『なんでもないめぅ』
あの子の心の中はどうなっとるんやろ？
久々に、目を開けたいと思う子を見つけた。
そんなことを考えながら、
少し大きいセーターでニヤけた口許を隠した。
「オスマン先生！！助けてくれメンス！！」
『自業自得めぅ〜』
「観念せぇ！」
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春 ~約束の鬼滅消防隊~(プロフ) - う〜ん…………ド☆タ☆イ☆プ しゅき でもこういう系の作品って少ないっすよね。 まぁ 私がこの作品を好きだってことだけでも覚えてもらえれば嬉しい限りです。 (2021年4月30日 20時) (
レス) id: f96cd92774 (このIDを非表示/違反報告)
美千代(プロフ) - 断罪された後のお嬢様とgr さん、niさんがみてみたいです！ (2021年2月5日 16時) (レス) id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
ぬっこ(プロフ) - 初コメ失礼します！国外追放をさせたときのgrさんの心境的なのが、ほしいです！あと、なぜ、このような結果になったのか詳しく知りたいです！ (2021年2月5日 3時) (レス) id: c533be7b64 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 置いていかれないendが見たいです！niさんと3人で仲良くしてくれ！！お嬢様にとっても夢主の存在は必要不可欠である所見たいです！ (2021年2月5日 1時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
アクアマリン(プロフ) - こんにちは奈飴亜さんendですが断罪されるところで思いだし真実を話すendが見たいですいつも楽しませてもらっていますこれからも頑張ってください (2021年2月4日 21時) (レス) id: 95d32f4447 (このIDを非表示/違反報告)
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