外の世界へ ページ6
紫「ルールその2、これは当たり前だけど“幻想郷の事、自分の種族を口外しない”
何か言われても“山奥にある村で生まれました”とか、人間だとか嘘を言っておきなさい。
ルールその3、“遊びすぎない事”
多少遊ぶのは良いけれど、あくまでも異変解決に外の世界に行くことを忘れてわいけないわよ。
ルール4、これは虚蝶限定だけれど、“絶対に喋ってはいけない”
人がいる時は紙とペンを使いなさい。
もし喋らないことについて聞かれたら“生まれつき喋れない”って言いなさい。
…っと、こんな感じかしらね。
取り敢えず、外の世界に行く準備をしておきなさいよ」
盾「大丈夫」
紫「え?」
予想外の言葉に、紫は思わず聞き返してしまう。
だが、何度聞き返しても聞こえるのは“大丈夫”と言う盾の言葉のみ。
盾の言葉に虚蝶も賛成しており、紫は混乱してしまう。なにせ幻想郷の崩壊を左右する異変なのに準備しないのはあまりにもおかしいからだ。
盾「だって、何かあったら虚蝶の能力を使えば良いじゃん」
盾は首を縦に振っている虚蝶を指さす。
紫は歯切れが悪い返事をした。
紫「そ、それじゃあ、スキマを通れば外の世界に繋がっているから。一週間くらいは外の世界に慣れるために遊んでもいいわよ。
あぁ、忘れてた。衣食住はこっちが用意してあるから、心配しなくても大丈夫よ」
蝶「
盾「分かったよー」
二人はそう言ってスキマを通っていった。
スキマを出れば目の前に広がったのは綺麗な部屋だった。机や椅子、ベットなどが置いてあり、快適に過ごせる部屋だった。
盾「おぉー凄いー!」
子供のようにはしゃぐ盾を横目に、虚蝶は机の引き出しの中を確認する。
特に物などはなかったので、取り敢えず自身の荷物を部屋の角に置いた。
盾「虚蝶! 他の部屋も見に行こうよ!」
蝶「…!」
急に腕を引っ張られたので虚蝶は驚いた。
盾はそんな事お構い無しで他の部屋も見に行った。
ある程度、家の中を回って満足したのか、盾は笑顔を浮かべながらイスに座っている。
虚蝶は能力を使いながら呪いについて調べながらおにぎりを作っている。
おにぎりを作り終わると、盾の前に移動しておにぎりを差し出した。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←異変解決に
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ