コミュ障ですが……

過去編・生きて2 ページ39

男の子はその後、こう言ってくれました




『俺は臆病だし…いじめられてる人を見ることしか出来ない……何か、人生を変えられるようないい言葉も言えない……だけど……』




なんでだろう…その『だけど』の次の言葉がすごく聞きたい…そう思いました




『君が死んでも喜ぶ人は居ないむしろ悲しむ人がいっぱい居ると思う……俺は死んで欲しくないな』





A「っ……」




今、1番言って欲しかった言葉
私にも生きる意味あったんだって言葉を言ってくれました




A「私、まだ生きていいんだ……」




『うん、生きていいの、だからこっちにおいで、もう死ぬなんて勿体ない！ね？』




A「う…うぁ…あっぅ、ｸﾞｽ…ひっ…ぅあぁあ…！！」




私は泣きながら男の子に抱きつきました
そして優しく抱きしめてくれました




『おかえり』




そう言ってくれました




─────

詩「え？！」




A「ん？詩人さんどうかしましたか？」




詩「い…いえ…大丈夫です…」




A「あ！……すいません…暗い雰囲気にしちゃって」




ク「いえいえ…大丈夫ですよ…その後、いじめは終わったんですか？」




A「はい、あの後、先生が来て本当の事を話したらいじめは無くなりました。いじめっ子の人達も反省して謝ってくれました……」

A「でも…あの男の子には会えませんでした……私はお父さんの仕事の都合で転校しないと行けなかったので……」

A「…名前くらい聞いとけばよかったですねww」




ク「そうですねww顔とかは覚えてるんですか？」




A「……覚えてません……顔がグシャグシャになるまで泣いていたので、あまり覚えてないんです……」




ク「そうですか……きっと会えますよ」




A「そうですね！また、会えますよね！会ったらちゃんとお礼を言わないと！」









詩「……お礼ならいっぱい貰いましたよ」ﾎﾞｿｯ

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