甘い血液 ページ8
{ライナーside}
さっきのアレは何だったんだ？
突然、甘い血の匂いがしたと思ったら匂いが消えた···
今時、他の奴の食ってる血の匂いに反応するなんて···俺らしくもねぇ
ライナー「ん？」
目の前を見ると詩音の奴が落ち込んだ様子で歩いていた
奴からほのかに香る甘い匂いが俺の鼻を刺激する
俺は詩音に近付き声を掛けた
奴は少し驚いた顔をしたが俺の問いには答えるもののその顔は少し脅えたような顔だった
何で俺に隠すんだ？
ｶﾞｼｯ！
俺は思わず詩音の腕を掴みアイツの眼をジッと見つめた
詩音は少しづつ話した
コイツが···ブラッディローズだと言う事を知った
ブラッディローズ···1000年に1度しか生まれない人間の血···
俺は詩音を抱きしめその首筋に噛み付いた
ﾌﾞｯﾂ!!
詩音の悲鳴が聞こえる中、血を吸った
その血液に俺は驚きを隠せなかった
甘くもっと貪りたいと思ってしまう程の美味い血だ
ライナー「甘ぇ···もっと···もっと···食わせろ···」
ｼﾞｭﾙｯ···ｼﾞｭﾙﾙﾙｯ···
俺は無我夢中でその血を食らう
詩音「や···あ···」
詩音の声が消えそうな声で言うのが聞こえたがお構い無しで俺は血を吸う
ﾊﾞｯ!!
「取り押さえろ!!」
ｶﾞｼｯ!!
ライナー「!?」
誰かが俺と詩音を引き剥がし
そして、俺を取り押さえる
何で邪魔をする？
俺はまだ食い足りねぇんだよ···
もっと···モット···ソノ血ヲ···寄越セッ!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき(プロフ) - 設定がめっちゃ好きです (2021年1月17日 0時) (
レス) id: d19ff0bf1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
