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「いや、……深刻な事態なのは分かってるんだけど……一人の時より心強いなって。
僕はどうやらこういう管理が苦手みたいだから───こうして一生懸命考えて、心配してくれる人が居て、幸せだなって思ったんだ」
「なっ……な!?」
不意打ちのニュートの言葉に、メラは絶句し仰け反った。「あと君、いいお嫁さんになりそうだね」と冗談混じりの言葉に追い打ちをかけられ、顔が真っ赤に茹で上がる。
「……あっと……ごめん、そんなに怒ってたとは思わなくて」
「ちが……ほんっとに……マスターのバカ！」
この鈍感！内心で悪態を吐いたメラに気付く事は無く、ニュートは何かを思い出した様に、唇に指を当てて目を伏せる。そのままくるりと杖を回して、一枚の羊皮紙を取り出した。
「そうだ、こんな話の流れでどうかと思うんだけど──1つ朗報があったんだ。
少し先の事になるんだけど、魔法動物の本の出版の依頼の声がかかったんだよ。もしこの話が上手くいけば、こんなにお金で困らせる事も無くなる……と思う。
そのかわり、色んな所に旅に出ることになるけれど──どうかな」
「どうって、……何を聞いてるの？」
「ええと……動物の言葉が分かる君が居てくれたら、より正しく彼らの生態が解るから」
メラは話の流れが読めて、思わず飛び上がって喜びかけた。けれど理性とプライドが邪魔をして、何より子供っぽいと思われたく無くて、表情に出たのはツンとしたすまし顔だけだった。
「……そういうのは「付いてきて」ってビシッと言って欲しいわ。レディーはリードするものよ」
「じゃあ……同行人になって？」
「疑問符要らない！」
怒りながらもニマニマ、口の端が緩み始めたメラの様子を見て取って、ニュートは微笑ましげに目を細めた。
「メラ、一緒に執筆の旅に出よう。トランクに沢山動物達も連れて」
───経費が下りるまではメインがしばらく自給自足になっちゃうのは変わらないんだけど。
バツが悪そうに付け加えたニュートの言葉。──最後の情報今言わなくていいのに！
椅子から半分にずり落ちたままメラは呆れ返り、でもそれでこそマスターだと納得し──「どうにでもなるって言ったわ」と苦笑した。
「残ってるパンは全部食べてね、絶対よ」
「……半分にしよう、これは譲れない」
───貴方となら何だって。
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みかこ(プロフ) - アバンギャルド・マボさん» 神から神託を頂いた……だと……？ちょっと間あけてツク開いたら神のお言葉頂いてて平伏しました。やべぇ(語彙力消失)自分が逆立ちしても思いつかなかったアイデアで脳ミソが革命起こしてますどうしよう。絵なり文なり何かしらで形にしたいです好きです(一息) (2019年11月12日 20時) (
レス) id: 3d953e5ca0 (このIDを非表示/違反報告)
アバンギャルド・マボ(プロフ) - (絵本にもなっていて、優しい絵柄で読み聞かせのたびに親の涙腺を殺してくる感じの話だったり…。ニュート自身が彼女の恋心に気がついていたかは別として、朴訥と見たままに書いているので、読む人には「ああ…」ってわかっちゃうアレです。(狼王のロボポジ) (2019年11月7日 19時) (レス) id: b4015b5421 (このIDを非表示/違反報告)
アバンギャルド・マボ(プロフ) - 完全に妄想なのですが、ニュートスキャマンダーが唯一書いた児童文学に、「Dragon girl」があったりしたら…と思っちゃったりしてます。 (2019年11月7日 18時) (レス) id: b4015b5421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかこ | 作成日時：2019年10月26日 10時
