8個目の戸惑い ページ10
「巫山戯るな！！！！！！」
っっ！？！？！？
僕はびっくりして肩を思い切り揺らしてしまった。
「貴様は自分の実力を分かっていないのか！？
ふざけるのも大概にしろ！！」
その言葉により、その場はシーンと静まり返った。
このような言葉をかけて守ってもらえるのは久々だ……。
そう思い、その言葉を叫んだ人を見ると、先程話していた生徒たちではなく、真っ直ぐと僕を見ていた。
…………え…？
「貴様はもっとできるはずだ、なぜ手を抜く！！
それでも僕と同じディアソムニア寮生か！？恥ずかしくないのか！！」
え、え、え、え、あ、え、？僕が怒られてる感じですか！？
どうしよう、とりあえず謝るべき！？こーゆー人ほど謝ったら怒っちゃうっけ！？
どうするべきか分からず、おどおどしようにも体は固まり動かない。
人に叫ばれるのは慣れていない。むしろトラウマレベルで大嫌い。
言われている間ずっと固まっていると、先生が割って入ってきてくれた。
「キャンキャンうるさいぞ駄犬。一旦黙れ」
「僕は駄犬などではなく、セベク･ジグボルトという名が……」
「黙れというのが聞こえないのか」
睨みを聞かせ、ジグボルト君に詰め寄る先生。
先生の思った以上の迫力に静かになると、今度は僕の方にやってきた。
「落ち着け、レ……boy。お前はそこの駄犬の言う通り、少し手を抜いたのか？」
大声で張り上げるのではなく、確認をするように僕だけに聞こえるような声の大きさでそう聞いてきた。
声を出そうにも恐怖からか声は出ず、歯はガチガチと鳴るばかり。
どうしよう。どうしよう……
1人焦っていると、先生は僕の背中を落ち着かせるようにさすってきた。
「落ち着け。先程の問いには答えられるか？答えられるならば首を振るだけでいい」
そう言われた。
その場合答えはYES。
僕は小さく何度も首を縦に振った。
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 日々樹さん» 両方ともありがとうございます！とても励みになりますっ！！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年4月5日 6時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
日々樹(プロフ) - 両方の作品見ています。どっちもとってもいい作品なのでこれからも更新頑張ってください。 (2020年4月5日 0時) (レス) id: 28a8182cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年4月3日 15時
