4個目の戸惑い ページ6
自室は幸運にも一人部屋。
元々2人部屋な為少し僕には広かった。
何故か自宅からのものが部屋にはあり、早速部屋の整理をし始める。
僕自身、物の片付けや整理は得意な方なので、あまり時間はかからず終えることが出来た。
『うーん…どうしようかな……』
とくに、これといってやることもなかったため、もう寝ようとお風呂だけ入って布団に潜る。
自分のクラスはD。
授業のことや友達、先輩、先生。不安なことが多すぎて、眠れず目は冴える一方。
『散歩でもして落ち着こうかな……』
そう思った僕は、寮を出てから探検も踏まえて散歩に出た。
夜は好きだ。
静かで、綺麗で、とても落ち着く。
フラフラと歩いていると、ふと目の前に人影が見えて思わず固まる。
こんな時間に誰かいるなんて。
見つからないように引き返そう。
そう思い、足音や物音を一切立てずに立ち去ろうとした。
しかし……
「おや？こんな時間に外に出てるやつがいるなんてな」
『ひっ……』
なぜ気づかれたのかはわからないが、声をかけられた以上何かを返さねば失礼にあたるのだが、上手く説明も出来ないし、なんなら話すのも無理だ。
「……お前…どこの寮だ？」
チラッと男の姿を見てみると、じっとこっちを見つめていた。
そして見つめくる男の目はとても綺麗で、目を合わせることを苦手とする僕でも目が離せなくなった。
『あ……ディ、ディアソムニア…です』
「あぁ、僕のところの子だったのか」
『僕の…ところ……？』
「僕はマレウス･ドラコニア。ディアソムニアの寮長だ。」
ふんわり微笑みを浮かべ、そう言ったドラコニア先輩。
みんなが噂していたような、そんな怖い雰囲気はどこにもなかった。
『僕は…A･シャミヤールです…』
「よろしく頼む」
『よっ、よろしくお願いします……！！』
自己紹介だけ済まし、僕は部屋に戻ろうともう一度口を開くが、それより先にドラコニア先輩は"それにしても……"と近づいてきた。
急なことで身体は固まるが目を離すことが出来ず、何をされるのかと近くに来たドラコニア先輩に対し身構える。
あと一歩…というところで止まり、僕の頭にそっと手を乗せた。
「随分と小さいな…リリアと同じくらいか？」
『……へ？？』
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 日々樹さん» 両方ともありがとうございます！とても励みになりますっ！！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年4月5日 6時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
日々樹(プロフ) - 両方の作品見ています。どっちもとってもいい作品なのでこれからも更新頑張ってください。 (2020年4月5日 0時) (レス) id: 28a8182cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年4月3日 15時
