3個目の戸惑い ページ5
話を聞くところによるとどうやらあの子には魔力のない人間らしい。
だから、どの寮にも入らないのだとか…。
「えーゴホン。少々予定外のトラブルはありましたが、入学式はこれにて閉会です！
各寮長は新入生を連れて寮へ戻ってください。」
そう学園長が指示を出すと何かに気づいたようにこちらを見ながら"ん……？"と声を上げた。
「そういえば、ディアソムニア寮、寮長のドラコニア君の姿が見えないようですが……？」
学園長はそのままキョロキョロと辺りを見回しながらドラコニアと呼ばれた人を探す。
そんな姿を見てもなお、 口々にこの入学式があることを伝えていなかった。という話が次々に上がる。
そして、周りの新入生は、ドラコニア……マレウス･ドラコニアがこの学園にいるということに恐怖を感じていた。
そんなに怖い先輩なのだろうか？？
そんな先輩が同じ寮の寮長なんて、僕大丈夫かな……
そんな不安を持ちつつ解散となった僕たちは、リリア先輩と先程の白髪の先輩に続き、鏡の中へと進んで行った。
寮に着くと、リリア先輩は振り返り、自己紹介をし始めた。
「改めて、知っている者もいると思うが、わしは3年のリリア･ヴァンルージュじゃ！」
「俺はシルバーだ。寮室は先程分けておいたからそれに沿って入ってくれ。今日はそのまま休んでもらって構わない。俺とリリア先輩はマレウス様を探してくる」
シルバー先輩はそれだけ言うと、スタスタと寮へきた鏡のほうへ向かっていった。
「すまんのぅ、あやつはマレウス1番なところがあってだな…」
やれやれ…と言わんばかりに頭に手を当てため息を着くリリア先輩。
「まぁともかく今日はこのまま解散じゃ。自由時間だから何しても構わないが、明日寝坊して遅刻などならぬように気をつけるのだぞ」
そう言うとそのままそれぞれの寮室を告げ、シルバー先輩の後を追いかけて行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 439人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 日々樹さん» 両方ともありがとうございます！とても励みになりますっ！！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年4月5日 6時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
日々樹(プロフ) - 両方の作品見ています。どっちもとってもいい作品なのでこれからも更新頑張ってください。 (2020年4月5日 0時) (レス) id: 28a8182cb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年4月3日 15時
