14個目の戸惑い ページ16
その後学園長とはわかれ、僕は突き刺さる視線から逃げるように寮へと戻った。
こ、こ、こ、こ………こわかったぁぁぁぁぁぁぁ…………
なんで……直しただけなのになんであんなに見られるの……！？
他の人も修復魔法とか知ってるよね！？そのたぐいだよ！？
あんなのもうやだぁぁぁ……
まぁでも学園長喜んでくれたから、良かった…
無駄じゃなかったみたい……
1人自室でベッドに寝っ転がっていると、ふとあることを思い出してとびおきる。
『どうしよう……』
焦りが冷や汗となりあふれでてくる。
『マレウス先輩にあやまってない……！！！！！』
少し乱れた髪と服を姿見で軽く整え、急いで部屋を出てスっと一瞬冷静になる。
あれ。マレウス先輩の部屋ってどこ……？？
と、とりあえず談話室に誰かいるかな……先輩方がいればいいんだけど……
そう思いながら談話室へと続く階段を降りた。
･
談話室への扉の前まで来た。
来たはいいけど開けられない。どうしよう。
1人扉の前でわたわたとしていると後ろから声をかけられ、思わずびっくりして肩が跳ね上がる。
「うわっ、す、すまない。そこまで驚かれるとは思っていなかった…」
『あっ、し、シルバーせんぱ…っっいやいやいやいや、ぼ、僕の方こそす、すみません、邪魔ですよねっすみませんっっ』
僕は扉から離れようとすると、"いや、待て"と呼び止められた。
「お前は入らないのか？」
なぜここで立っている？とでも言いたげな顔をして僕を見る。
『え、いや、その、入ろうとは、思ってたんですけど……』
「なら入ればいいだろう」
それを言うと何も躊躇わず談話室の扉を開けた。
『ぁ………』
中にいたのはリリア先輩とセベクくん。
開いた扉の方を見ればリリア先輩はこちらに向かってきた。
「おお、シルバーいい所に。あやつの相手をしてやってくれんか？わしはもう疲れたのじゃ〜」
そう言って、僕の肩に手を回す先輩。
いや、どうして！？
「セベクの？…何をしていたんだ？」
「チェスだ。やるかシルバー？俺は強いぞ」
「先程から負けているのによう言うわ」
僕の焦りはお構い無しにどんどん話が進んでいく。
ど、どうしよう、かえりたい……
1人泣きそうになっているとふと話を振られた。
「そういえば、Aがここに来るのは珍しい、何かあったんかえ？」
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 日々樹さん» 両方ともありがとうございます！とても励みになりますっ！！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年4月5日 6時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
日々樹(プロフ) - 両方の作品見ています。どっちもとってもいい作品なのでこれからも更新頑張ってください。 (2020年4月5日 0時) (レス) id: 28a8182cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年4月3日 15時
