13個目の戸惑い ページ15
よーし、じゃあやるか！！
静かに大きく深呼吸をして目を瞑る。
壊れたシャンデリアの前に立ち手をかざす。
『
そう唱えると壊れていたシャンデリアが徐々にもとの形へと戻って行った。
僕のユニーク魔法は、
その名の通り、その対象物の時間を巻き戻すことが出来る。
今回はシャンデリアが粉砕してしまっていたため、直すのではなく、シャンデリアのみを壊れる前に巻き戻したのだ。
ならば魔法石は要らなくないかって？それはまた別。
壊れきっていなければ直せるものの、1度壊せば効力が切れてしまうもの等は直せない。
魔法石をはじめ、薬品や生きるものの命など。
それらは僕でも直せない。
最初の頃は人の怪我を治すのも出来なかったのだが、やっているうちに次第にできるようになり余程な大怪我出ない限りはできるまでとなった。
まぁただ身体自身にはあまり良くないのだが……。僕の魔法をかけるより、治癒魔法をかけた方が絶対に良い。
シャンデリアを元に戻して釣り上げると、僕は学園長の方を向いた。
『あ、えっと…こ、こんな感じでどうでしょうか……』
すると、学園長よりも早く周りの人達が反応した。
「「「うぉぉぉぉぉぉ！！！！すっげぇぇぇぇぇぇ！！！！」」」
『！？！？』
「え、あれ1年だよな！？」
「あのシャンデリアを綺麗に直したぞ！？」
「あれマジで一旦落ちて壊れたヤツか！？」
「すげーーー！！！！」
僕をそっちのけでワイワイと話している先輩？同級生？たちにびっくりして固まる。
そんな僕を見兼ねた学園長は、僕の肩に手を置き落ち着けるようにこう言った。
「凄いですねA君！1年生ならぬ魔法の効力です、助かりましたよ」
『あ、ありがとう…ございますっ』
まさか、学園長に褒めていただけるとは……！！
驚きやら恐怖やらよりも喜びが勝り、思わず頬が緩まる。
『あ、あの、えっと、とりあえずあの中心に魔法石を入れれば、たぶんつくと思うので…』
「はい、ありがとうございます！」
学園長はにっこり？と微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 439人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 日々樹さん» 両方ともありがとうございます！とても励みになりますっ！！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年4月5日 6時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
日々樹(プロフ) - 両方の作品見ています。どっちもとってもいい作品なのでこれからも更新頑張ってください。 (2020年4月5日 0時) (レス) id: 28a8182cb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年4月3日 15時
