12個目の戸惑い ページ14
ケーキを落としたショックから涙が出そうになるがどうにか抑え、先程の騒ぎの原因である人達の方を見た。
青いたぬきと、
ハートのマークが描かれた子と、
スペードのマークが描かれた子と、
寮の腕章をつけていない子。
顔覚えたからな…
ケーキの怨みはこわいんだぞっ！！
一生恨んでやる！！とは本人に言えないので、心の中でそう叫ぶ。
………見覚えのある顔だと思ったのは気の所為だったのだろうか……？？
その後に僕は、なくなくその落ちてしまったケーキを片付けた。
しばらくすると、大きな物音…というかシャンデリアが壊れた音を聞きつけたのか、学園長が来てさっきの子達を叱っていた。
盗み聞きとかするつもりはなかったんだけど、同じ空間にしかもあんな大声で怒っていたら会話も聞こえちゃうわけで。
どうやら彼らは壊れちゃった魔法石を取りに行ってくるらしい。
バタバタと大食堂を後にして行った。
そこまでできるなんて凄いなぁ……
お皿の上にいた無事だったケーキを新しいフォークで食べ終え片付けると、僕は学園長の元に行った。
『あっ、あの……学園長……』
「うわっ！？あ、あぁ、Aくんではないですか、どうしました？？」
『えっと…ですね、その。も、もし良ければ…なんですけど…』
そして学園長からふっと目線をそらし、目の前に広がる残骸を見ながら言った。
『明かりが灯るのはもちろん魔法石が無いと無理ですけど、これ……形だけでも戻しましょうか…？？』
修復魔法がユニーク魔法であるためそう聞いてみた。
「え……」
……あれ！？そういえば学園長だし、僕なんかが口出さなくても学園長自分で直せたんじゃね！？
なんて思って直ぐに謝る。
『あ、いや、その、僕、やらなくても全然平気、ですよね！？す、すみませんほんと！！！あの、僕、もう…寮に戻るんで、あの……！！』
わたわたと手を動かしながら弁解してると、ガシッと肩を掴んできた学園長。
「戻せます！？あぁ、助かった！ぜひお願いしますね！！！」
『……！！頑張りますね！！！』
なんて会話を大きめにしてしまうもんだから周りの目線は集まってしまって…………。
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 日々樹さん» 両方ともありがとうございます！とても励みになりますっ！！これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします！！ (2020年4月5日 6時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
日々樹(プロフ) - 両方の作品見ています。どっちもとってもいい作品なのでこれからも更新頑張ってください。 (2020年4月5日 0時) (レス) id: 28a8182cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年4月3日 15時
