第5夜 ページ7
「あ、はいっス！！」
『……え、寮長さんなんでキレてるんですか…』
ビクッと肩を揺らしたラギー先輩は差し置いて、何に怒ってんのかさっぱりなので直接聞く。
すると寮長さんはそれにも舌打ちをして"別に怒ってねぇ"といった。
いや、絶対怒ってるじゃん…まじなんなの…？？？
理由が見当もつかず考えながら僕は次の言葉を待つ。
「…………レオナ。」
『……はい？？』
「俺の名はレオナだ。」
『いや知ってますけど？？入口で自己紹介してくれたじゃないですか』
『レオナ･キングスカラー寮長ですよね』
さすがに寮長さんのお名前ぐらいは覚えておかないと。
そんな会話をしていると、ハッとしたラギー先輩が耳打ちしてきた。
「Aちゃん、きっとレオナさんは"寮長さん"じゃなくて名前で呼んで欲しいんじゃないっスかね？」
…………あ。なるほど。
だから名前を言ってきたし、ラギー先輩をすぐ名前で呼んでワイワイしてた時に不機嫌だったのか…！？
え、見た目に反してこの先輩もしかしてめっちゃ可愛いのでは……？？
『そんなことで拗ねないでくださいよ、レオナ先輩！
てかこれは言ってくれないとわかんないですって…』
「別にそーゆーわけじゃねぇけど、そう呼びたいなら好きにしろ」
何だこの人ツンデレか？？？？？？
満更でもなさそうにフンッとそっぽを向く。
いや、え？？かわ…っ
とりあえず落ち着くか…と、ラギー先輩にさっき貰ったお茶を一口飲んでホッと小さくため息を1つ。
その後、レオナ先輩からはここの寮や他の寮についてなど、大まかに色々と教えてもらった。
僕自身の部屋もこの2人の間にあるということでだいぶ安心でもある。
今日はとりあえず部屋に戻れ、と言われたので素直に部屋に戻ることにした。
『では、レオナ先輩、ラギー先輩、おやすみなさい。また明日』
ぺこりとお辞儀をすると2人は微笑んで"おやすみ、また明日"と言ってくれた。
レオナ先輩の部屋を出た僕は、隣にある自室へと入っていった。
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いちご - とっても面白いですね！あの、ジェイドがモストララウンジで待ってますのところがもすトロラウンジになってます (2021年7月5日 18時) (
レス) id: 9456969f10 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - ザクロさん» ザクロさんありがとうございます！！頑張ります！！！！ (2020年4月30日 13時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - 更新頑張ってください！続き楽しみにしています！ (2020年4月29日 18時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年3月29日 15時
