第27夜 ページ29
グラウンドに向かうともう既に先生も来ており、遅いぞ！と声をかけられた。
『あーすんませーん！』
「すいません！」
2人で謝り、列に加わる。
どうやら今日は2人1組でそれぞれの出来栄えを見合うらしい。
さぼれないじゃん…めんどくさー……
どうしよう？なんて思ってたら、隣に並んでいたエペルくんが僕の服の裾を引っ張ってきた。
『んー？』
「あ、えと！！あんさ！？もしよがたら、僕とやらねが！？」
……ん？
一緒にやりたいってことか？
『一緒に？？いいよーやろっか！』
そう答えるとパァっと笑顔になる。
え、可愛い
まぁ話しててもなんだからやるかーと、エペルくんに声をかけて他の人たちと離れる。
別にそんな離れなくていいかなぁとか思ったけど、1年だしみんな慣れてないかなぁって思って。
怪我するのは嫌だからね。体動かせなくなるし。
「こんなに離れるの？」
『まぁ、一応ね！』
エペルくんお先どうぞ〜なんて地べたに座ると、見てて！と言わんばかりに"わかった"とやる気満々で目をキラキラとさせながら答えた。
飛行術はさすがポムフィオーレと言うべきか、フォームも綺麗で凄かった。
「ふぅ……」
ちょっと汗を拭いながら座っている僕の元へと戻ってくるエペルくん。
それを見て僕も立ち上がった。
『エペルくんさすがだねー！！凄い綺麗だったよ！』
「えへへ、ありがとう」
『さぁー僕も頑張っちゃおっかなぁー！』
首と肩を軽く回してやるぜーっと少し距離を取り箒にまたがる。
集中して魔力を込めればふわっと浮き上がった。
うん、やっぱり座学より楽しいな！
少し浮いてれば安定してきたので、両手を離してみたり、くるくる回ったり。
たのし〜！と乗りまわっていると先生がやってきた。
「うむ、さすがだな！A･ダイヤモンド！」
『やったね！ありがとーございまぁぁす！』
降りずにそう言えば満足したように頷き、全体へと声をかけた。
集合するらしい。
もう終わりかぁなんて思いつつ、降りてエペルくんの元に戻ると、手をがっしり掴まれた。
「Aちゃん！！しったげ凄か！！！」
なにやらペラペラと半分くらい理解し難い言葉で褒めてくれてるであろう彼。
凄い、凄いよ、方言すごい
『ありがとー！魔法は全体的に得意なんだよね！』
えへへと笑えば、エペルくんは固まった。
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いちご - とっても面白いですね！あの、ジェイドがモストララウンジで待ってますのところがもすトロラウンジになってます (2021年7月5日 18時) (
レス) id: 9456969f10 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - ザクロさん» ザクロさんありがとうございます！！頑張ります！！！！ (2020年4月30日 13時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - 更新頑張ってください！続き楽しみにしています！ (2020年4月29日 18時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年3月29日 15時
