20と5つ目の約束〜過去〜 ページ33
no side
そんなある日、少女は窓の外の景色を見てしまい、ふと外への好奇心を抱いた
それは抱いてはいけないものだと、行動に移すことが2人を困らすことだとわかってはいるが、幼い少女に抑えられることは無く、
少女は両親の目を盗んで少しだけ外へ出てしまった。
いつもいつも家の中。
同じ景色を見るばかりの少女に、久々、いや、記憶のあるうちでのほぼ初めてと言える外の景色に、心が踊った。
キョロキョロと周りを見渡しながら、吸い込まれるように家の近くにある山の方へ。
楽しくなってきた少女は山を駆け回り、探索し、久々に体を動かした。
そこで少女は1匹の猫と出会う。
疲れたとたまたま在った建物で休んでいると、猫が1匹近づいてきた。
"あれ？？猫さん？？？あなたも独りなの？"
そう声をかける少女に、その猫は心配そうに近寄り、手を舐めた。
初めての感覚に驚きつつも、
少女は嬉しそうに猫の背を撫でる。
"にゃおーん"
少女の目を見つめ、その猫がか細く訴えるように1つ鳴く。
その鳴き声を聞き、何を思ったか、少女は泣き崩れ、人間の言葉が分かるはずもないその猫に家のことを話した。
自分のせいで2人が怖くなってしまったこと、
家族が壊れてしまったこと、
そして、今日黙って出てきてしまったこと。
少女自身に自分の思いはわからない。
ぐちゃぐちゃになり壊れかけているからだ。
その時無意識に少女の周りが固まった。
冷たく綺麗な氷が綺麗に張り巡らされた。
その後泣き疲れた少女は少し眠りに落ち、周りの氷も溶けた頃、猫が1鳴きし少女を起こした。
そして少し猫を撫で、少女は急いで家へと戻った。
そんな少女の姿を見た黒猫は、何かを決意したかのように"にゃおん"と1つ鳴いてみせた。
そして場面は変わり、少女の家へ。
少女がいなかった家の中では母は怒りに狂い、帰ってきた少女をそのまま殴りつけた。
どこに行っていた？、近所の人に見られたら、
お前の存在が私の生きる邪魔をする、存在を隠さなくては。
言葉1つ1つが少女に重く突き刺さる。
自分の行動1つで母は泣き叫び手をあげる。
母が落ち着きを取り戻した後も、父が仕事から帰り昼のことを知った父に同じことを……。
来る日も来る日も暴力と暴言を浴びせられ、
生きる希望も、頼るものもない、
幼い少女の体と心は、もちそうになかった。
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カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» はーい！！待ってますね！！ゆっくりで大丈夫なので、えみこさんがかける時にお願いしますっ！気にしてないので平気ですよ〜こちらこそ申し訳ないです… (2019年4月2日 0時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - わかりました!!出来上がり次第送ります!!夜分遅くすみません、、、 (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» お！良かった！！では、『@4qaMsFoB8NitHrn 』にお願いしますっ！！ (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - やってます!!もちろんです!!自分も仲良くしてください!! (2019年4月2日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - EMIKOさん» 送る場所……ううむ……Twitterとかやっていますか…？もしやっていればアカを教えるのでそちらに送っていただきたいです……！！(あわよくば仲良くしてください…っ) (2019年4月2日 0時) (レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2019年2月8日 10時
