17.安堵感 ページ19
水を掻き分け進み続ける。
何を思うことも無く、ただただ ぼーっとしながら進む。
恐怖もなにも感じず進む足を、止めるための思考は存在していなかった。
このまま進めば楽になれる。
もしかしたらあっちの海に繋がっているのかもしれない。
人魚がいるかもしれない。
会えるかもしれない。
叶うはずもないこの気持ちを止められずに。
ただ、真っ直ぐと進んで行った。
･
だいたい膝くらいまで入ったのだろうか、
だんだん海水の冷たさを感じ始めた時だった。
ふと前から何かが当たったのか、それとも押されたのか、
何があったかは自分でも分からない。
右肩を強く押された感覚があり、バランスを崩してそのまま後ろに尻もちを着いた。
『！？！？』
その衝撃で遠のきかけていた意識は戻り、驚いた。
いつの間にこんな所まで……。
--なははは!!まったく!お前は危なっかしいなぁ!--
--気をつけないとダメだぞ!--
--オレもジャミルもすっごく心配したんだからな!--
……あぁ、前もあったっけ？
その後カリムに半ば強引に誘われて宴に参加したなぁ…
今じゃそんなお誘いしてくれる人なんてどこにもいないんだけどね。
あの宴が、お誘いが懐かしいなぁ…。
ここで考えていてもな…と思い、立ち上がり浜辺へと戻り、少し乾かすために先程まで座っていた所へ行き、腰を下ろした。
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安堵感(ｱﾝﾄﾞｶﾝ)
ほっとする感じ。 心の落ち着き、安心。 多く、不安や懸念が払拭されるさまを表現する。
Kalim･Al-Asim
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瑠璃唐綿-ﾙﾘﾄｳﾜﾀ-(プロフ) - 苑歌さん» 返信出来てなくて申し訳ないです！！コメントも応援もありがとうご ざいます！少しずつですが進めていきますので、ラストまで見ていただけると嬉しいです……！ (2020年9月2日 19時) (
レス) id: 9ef8fa1231 (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - 面白いです！少しうるっときました。応援しています！ (2020年7月14日 2時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃唐綿 | 作成日時：2020年6月13日 3時
