Happy Snappy Deadman's West. ページ8
【Happy Snappy Deadman's West. 】
著者:虎助
「やぁみんな、今日はとっても良い天気だねぇ! キラキラ輝くお日さまに、青い海。うーん、絶好の海水浴日和だ! 感染者さえ居なければの話だけどさ』
小型のラジオから、ノイズ混じりに陽気な男の声が聞こえてくる。
平和なバックミュージックに乗せて、読み上げられたのは投稿者からのハガキだ。
「本日最初のお便りはP.Nミッチーさんから。こんにちはホープさん。こんにちはー。ラジオいつも楽しみに聞いてます。特に先日の美女の話はサイコーでした! そりゃどうも。みんなあの話聞いて爆笑してたみたいだけど、俺にとっちゃ最高のホラーだからね? キミらも美女にケツ掘られそうになれば分かると思うよ」
普段から子供にはとても聞かせられないような話ばかりしているこのラジオ番組だが、実は、今この国内で1番聞かれている番組がコレだったりする。
下品、お下劣、何の為にもならない。そんな番組がなぜ?
それは、この世界に娯楽が少ないからだ。
なぜ娯楽が少ないのか、だって?
それを全て説明するには、結構時間がかかる。それでも良いなら聞けばいい。
どうして? って。そうすりゃ暇人の俺が、嬉々として話し出すからだ。
…どうして(裏声)?
仕方ない、説明してやろう。
今の世界の状況を、簡単に分かりやすく、一言で説明するなら、それは "ゾンビ・アポカリプス" だ。
進化した狂犬病ウイルス。
そんなモンが、2036年の春、爆発的に世界へと広まった。
生きた死体が、生きた人間を、生きたまま喰い殺す。
腹を噛みちぎり腸を引っ張り出し、悲鳴を上げるその喉笛を喰い潰す。
そんな地獄のような光景が、唐突に街中で起こったのだ。
…ちなみに、この人喰い人間が始めて現れた、2012年の記録が、アメリカに残っている。
この時にはあるドラッグが原因だという説明がなされたようだが、この結果を見ると、どうやらドラッグは関係なかったらしい。
増える感染者、増える犠牲者。
国は軍を使って人口密集地を閉鎖。まだ感染の見られない地域を隔離し、そこに非感染者を集めて5つのシェルターを作り上げる。
そのシェルター内こそ、現在 俺たち人間の暮らしている場所だ。
Happy Snappy Deadman's West.→←夢を喰え!“番外編─繰り返す夢─”
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さくらもち - いろんなお話があってすごく面白いです!皆さん更新頑張ってください! (2019年3月12日 15時) (レス) id: 9c9dc8b837 (このIDを非表示/違反報告)
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