【文ｽﾄ】太宰治の妹は元ポートマフィアのオアシスでした。弐【太宰治】

63.親として ページ28

直哉side

葵が出て行ってから、陽葵ちゃんが探しに行ってから約30分くらいたった。

葵大丈夫か…

俺はふと思った。

葵が如何してそこまで強くなりたいのか。

「…陽葵ちゃんを守る為か…」

葵は陽葵ちゃんに出会ってから何か変わった。

朱里が死んで、俺も葵も絶望的だった。

葵は特に辛かっただろう。

5歳で親を亡くして、俺も忙しくて全然葵の事を気にしてる暇なんてなかった。

それでも葵は変わった。

今だって変わろうとしてる。

この判断は親として…正しかったんだろうか。

「無理にでも葵の願いを聞くべきだったか…」

酷く後悔した。

そう思ってると…

敦「…何だ？」

国「急に外が…」

「暗闇に…!!もしかして…」

太「葵くんの異能力の暴走だね。」

どうやら俺の判断は間違ってなかったらしい。

「二人とも…」

俺の呟きは静かに消えて行った。

64.それでも…→←62.暗闇の中で

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す