Ep.06 面白い三人 ページ6
「じ……情報屋？」
三人から向けられる目はある種の疑惑に満ちていた。茶髪の彼女、鈴木園子が怪訝そうに言う。
「……って、映画とかでよく見るアレのこと？」
「まーそんな感じ！ 私は情報を扱うときにお金は取らないからちょっとイメージ違うと思うけど、依頼によってはなんでも調べるよ！」
「そ、そうなんですか……」
「お金を取らないのになんでも調べてくれるの？」
「代わりに他のものをもらうからね。まあ、知りたいことがあったら気軽に連絡してきてよ！ もちろん秘密厳守、依頼については他言無用。探偵と同じくね」
茶目っ気たっぷりなウインクを見せるAに、今度はコナンが数倍も怪訝そうな目を向けた。
「……探偵？」
「だって毛利蘭っていうと、毛利小五郎の娘さんでしょ？ 帝丹高校に通ってる」
「え？」
「鈴木財閥の次女、鈴木園子も同じ高校に通ってたハズだから二人が友達なのは不思議じゃない……そして江戸川コナンは怪盗キッドを目の敵にする鈴木財閥の相談役から信頼の厚い怪盗キラーで、毛利探偵事務所の居候少年。アハハ、なかなか面白い三人組だね！」
「し、知ってるんですか？ 私たちのこと……」
「それが情報屋だよ」
得意げな笑みでテーブルに頬杖をつく。指先のケーキフォークがぷらぷらと揺れている。
「常に手広く世の中を知り、あらゆる事象を貪欲に調べ、必要なときに引っ張り出す。もしそれが必要な情報だと判断すれば、芸能人のゴシップすら週刊誌記者のごとく追うものだよ」
「へー……そうなんだ。小五郎のおじさんのことも調べたことがあるの？」
「そうだね、知りたいと思ったときに知りたいと思った分だけ。情報の取捨選択とキャパシティの把握……常日頃から知識の整理を徹底しておくのって、地道だけど一番の近道なんだよね」
「うん、ボクもそう思う！」
「……なんかAさんとガキンチョ、二人の世界に入ってない？」
「うーん……」
「ま、そういうことだから」
いつの間にかAの前の皿は空になっていた。フォークを置き、その手がバニラオレのカップに伸びる。
「情報に関することならなんだって相談してね！ 江戸川くんたち限定、初回は対価ナシのお試しサービスでいいからさ！」
そのいっとう綺麗な笑顔は、心なしかコナンへと向けられているようだった。
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上坂 - 夢主好き💛 (2023年1月19日 21時) (
レス) @page14 id: f311cd81c1 (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 夢主好き💜 (2023年1月4日 18時) (レス) @page32 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆(ｴﾓｼﾞｼｸｼﾞｯﾀﾀﾒｻｲｿｳｲﾀｼﾏｽ) (2022年12月13日 3時) (レス) id: 6fdcf214e0 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - おめでとうございます！！！！！( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ (2022年12月13日 3時) (レス) @page25 id: 6fdcf214e0 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - はじめまして！ほろにがクラゲ★様いつもの楽しみに読ませていただいております。本当にコナンの世界に出てきそうな感じの夢主さんでこれからの展開にワクワクしております。卒業試験頑張って下さい！！ (2022年12月1日 15時) (レス) @page13 id: 33a5069289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほろにがクラゲ
| 作成日時：2022年11月25日 16時
