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Ep.07 えのちゃん ページ7

────この仕事は必ずしもひとつの形には囚われない。

まず合法か違法かに大きく分けられる。それを情報屋と称すべきかは微妙なところだが、商材をネット上で販売する情報販売ビジネスや、新聞や広告も「情報」を売っていると言っていいだろう。

一方、違法な情報屋の形態は多岐にわたる。何を扱うか、どこへ売るか、個人か組織か、そもそもが違法なのだから縛りもルールもない。

ただし私は対価として金銭を受け取ることはない。

違法か合法かに関わらず「情報を売って資産を得る」という枠組みからはみ出した、一部界隈では「ヤマアラシ」と呼ばれる変わり者の情報屋。



────それが私だ。



入店ベルの音が涼やかに響く。店内の何人かはちらりと入口の方を見やったが、すぐにそれぞれの世界へ戻っていった。

「いらっしゃいませー! お好きなお席に……」

喫茶ポアロの店員、榎本(えのもと)梓は顔を上げてハッと言葉を止めた。

「あ、えのちゃん! 久しぶり〜」

「わあっ、Aさん! 本当に久々!」

和気あいあいとした二人に再び何人かの注目が集まる。

たった今入店した若い女性客は、ニコニコと朗らかな笑みを浮かべて梓へ親しげに手を振った。

「もう、急にぱったりと顔を見せなくなって心配してたんですよ!」

「えへへ、いろいろありましてー。フルーツサンドとメロンソーダフロートくださいな」

「わ、珍しい。ちょっと待っててくださいね〜」

慣れた様子でカウンターへ腰かける。そのとき女性客に声をかけたのは、常連の子供だった。

「……Aさん? どうしてここに?」

振り返ると、目を丸くした少年がいた。歳は小学生程度で大きなメガネをかけている。

「あ、昨日の少年! 江戸川くんだよね?」

「あら? Aさんとコナンくんって知り合いだったんですか?」

梓が意外そうに言う。

「そうなの! 昨日からだけどね!」

「まさかAさんがポアロの常連さんだったなんて思わなかったよ……」

「へー、コナンくんってば相変わらず顔が広いのね……。Aさん、一年くらい前までよくポアロに来てくれてたのよ! ここ最近めっきり顔を見ないから心配してたんだけど……」

「ごめんね〜、いろいろあってさ。あ、江戸川くんは何か頼む? っていうか……一人?」

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上坂 - 夢主好き💛 (2023年1月19日 21時) (レス) @page14 id: f311cd81c1 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主好き💜 (2023年1月4日 18時) (レス) @page32 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆(エモジシクジッタタメサイソウイタシマス) (2022年12月13日 3時) (レス) id: 6fdcf214e0 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - おめでとうございます!!!!!( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ (2022年12月13日 3時) (レス) @page25 id: 6fdcf214e0 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - はじめまして!ほろにがクラゲ★様いつもの楽しみに読ませていただいております。本当にコナンの世界に出てきそうな感じの夢主さんでこれからの展開にワクワクしております。卒業試験頑張って下さい!! (2022年12月1日 15時) (レス) @page13 id: 33a5069289 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほろにがクラゲ | 作成日時:2022年11月25日 16時

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