Ep.78 どう思ってる? ページ28
それから15分くらいして、またインターホンが鳴った。お見舞いに来てくれる人他にいたっけ、とモニターを見ると見慣れた友達の顔が映っていた。
「あー……ごめんみんな、友達来ちゃったみたい」
「そっか。ならボク達は帰るね!」
「お邪魔してごめんなさいね。お大事に」
「おいオメーら、行くぞ!」
「…………コナンくんって二重人格だったりしないよね?」
「し、しないよ……」
よく似たランドセルを持って五人がバタバタしだす中で、コナンくんの豹変ぶりが面白くて、少しからかってしまった。
……そうだ。この機会にもう一押し、からかってみるか。
「ね、ちょっといい?」
しゃがみこんで目線を合わせた。彼は振り向いて続く私の言葉を待つ。
「今私のこと、どう思ってる?」
「え?」
走って玄関に向かう四人(哀ちゃんは一瞬振り返っていたが)、動揺したように見えるコナンくん、私はわざと明るく微笑みそのまま続けた。
「今日ね、あまりにヒマだから考えてみたんだけど、面倒だから単刀直入に聞こうと思って。キミはほら、
表情で大体嘘か分かる(ただしコナンくんに限る)のをいいことに、もう調子に乗るわ乗るわ。
私なりの「私に嘘はつけないよね?」っていう脅しだ。どうせ通用しないのだから、と。まあコナンくん眺めて早二年の私ですし?おいそこストーカーって言うな。
でもこれで言ってくれるかなぁ。人の本心を探るのは苦手だから、直接話してくれた方が楽なんだけどな。警戒されてたら難しいか。
そんな思いとは裏腹に、意外にもコナンくんはあのジトっとした目で割と生意気な態度をとってきた。
「愉快犯」
……そう来たか。
とうとうバレたのだ、私が怪しい人物などではない。本当に「嘘をつくのが楽しくて」嘘を重ねているだけなのだと。
……え?ちょっと待て!そしたら私のやってきた奇行全部パァじゃん!?
私が頑張って醸し出してきた怪しい人オーラは!?なんでも知ってる謎の中学生設定はどこへえぇぇ!?
ま、ままま、まだだ!希望を捨てるな……!
必死に表情筋をフル活用して笑顔をキープ。でもどうも頭が働かず何も喉から出てこなかった。
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凛 - 絵上手いですね!話も面白いし! (2018年5月5日 11時) (レス) id: f39fd1d36e (このIDを非表示/違反報告)
桜ひかり(プロフ) - えっ!嘘だろ千世ちゃん!いつも楽しく読ませてもらってます!更新楽しみにしてます! (2018年2月18日 0時) (レス) id: 26cba6f424 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - 続きが気になる! (2018年2月17日 14時) (レス) id: e15058c5ad (このIDを非表示/違反報告)
星鴉(プロフ) - 面白いです!!続きが気になります!!更新楽しみにしてます! (2018年2月17日 11時) (レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 続きが気になります! (2018年2月16日 10時) (レス) id: 229e64c922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほろにがクラゲ | 作成日時:2017年10月18日 11時