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Ep.53 これは本当 ページ3

あれから私は自宅で待機することに。


コナンくんが知り合いの刑事さんに連絡をつけてくれると言うので、庭の見えるリビングで馬鹿みたいに甘いミルクティを飲みながら悠長にテレビを見る。


コナンくんは外で電話中だ。


……え?あ、うん。コナンくんも呼びました。おっちゃんにも話したら確かにそりゃおかしいなって気になってくれたんだけど、イタズラかどうかもわからないま事務所をカラにしてもらうわけにもいかないし。


そんなわけでグラスをもう一つ出したところに、電話を終えたコナンくんがやってきた。





「あ、コナンくん。お菓子あるよ、食べる?」




戸棚からこの間買ったお菓子達をごっそり取り出すとコナンくんには「はあ?」みたいな顔をされた。


うん、そりゃそうだ。だって思い出してみ。ここ死体が埋まってたかもしれない家ね。


でも私は今死体がないならまあギリOKかと思っているだけなので常人の範囲内。セーフ。




「今なんか飲み物出すから。つってもすっごい甘いミルクティーか期間限定で買って失敗したプリン味炭酸ジュースしかないけど」


「あ、大丈夫だよ……のど乾いてないから……。それより警察の人、15分くらいで着くって」


「OK、プリンの方ね」


「話聞いてる?あとそっちは本当にいらない」




だそうです。ドンマイ炭酸プリン。


お菓子を持って椅子に座り、コナンくんも向かい側に飛び乗って座る。身長ちっちゃいのかわいいね。




「それよりA姉ちゃん、本当に気付かなかったの?庭が掘り起こされてた時」


「うん、朝びっくりしたもん。全然気付かなかった。これは本当」


「じゃあ前からおかしかった事とかない?」


「この家について?そうだなあ、っていうかまだ一ヶ月も住んでないし……。特に変わったことは無かったかなぁ。

あ、そういえば一回モニターに誰も映ってないピンポンダッシュがあったけど…………」


「……それだね。この家に表札が無いから、そうやって誰か住んでるのか確かめたんだと思うよ」


「なんだ、空き巣狙いかと思ってた」




犯人が死体を埋めたとしたら、だいぶ昔のことだろう。きっとこの家が建つ前で、死体も骨になるくらい昔の。


……その瞬間から私の中の犯人像は、相当なおじいちゃんになった。

Ep.54 知り合いの刑事さん→←Ep.52 不思議なこと



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- 絵上手いですね!話も面白いし! (2018年5月5日 11時) (レス) id: f39fd1d36e (このIDを非表示/違反報告)
桜ひかり(プロフ) - えっ!嘘だろ千世ちゃん!いつも楽しく読ませてもらってます!更新楽しみにしてます! (2018年2月18日 0時) (レス) id: 26cba6f424 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - 続きが気になる! (2018年2月17日 14時) (レス) id: e15058c5ad (このIDを非表示/違反報告)
星鴉(プロフ) - 面白いです!!続きが気になります!!更新楽しみにしてます! (2018年2月17日 11時) (レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが気になります! (2018年2月16日 10時) (レス) id: 229e64c922 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほろにがクラゲ | 作成日時:2017年10月18日 11時

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