【文豪ストレイドッグス】敦の姉はポートマフィアの一員で……

３２話 ページ34

( ･-･ )太宰side


『そう言えば、


敦の世話ちゃんとしてる？』


太「世話って………


敦くんは子供じゃないんだから大丈夫」


『太宰みたいな変人にはなって欲しくないな！』


悪戯っぽく笑うA


太「Aちゃん酷い」


そしてその笑顔に釣られて笑う私


数時間前までは完全に私の事をシャットアウトして『………別に』位しか云わなかったけれど


今は何時もの明るいAちゃんになっている


ｻﾗ………


私はAちゃんの髪を掬う


綺麗な黒髪


『………太宰？』


何してるの？とでも言いたげな顔で見つめてくるA


身長差のせいで若干上目遣いになっている


云ったら蹴り入れて来るだろうからギリギリ思いとどまった


太「Aちゃん、今日は楽しかったかい？」


『………普通』


太「その割には後半楽しそうにしてたけれど」


『………演技』


太「へぇー


演技なんだ。ふーん」


『な、なんだよ………』









太「Aちゃん演技って云ってるけど……



手、繋いだままだよ？


しかもちゃんと握り返してるし」


『あ』


云われて気付いたAは太宰の手を離そうとする


太「やーだ」


そう言って私はAちゃんの手を強く握る


Aは三十秒間離そうと奮闘したが諦めて再び座った


『もう終わったじゃん！』


太「ふふふ」


後もう少しだから大丈夫だよAちゃん


もうすぐ………


『………あれ？


あれって………』


太「今時駄洒落(ダジャレ)なんて面白くないよAちゃん」


『違うわ!!!


あの人!!』


Aの指さす先に居たのは帽子を被ったちびっ子マフィア中也だった


太「げ」


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キャーーーーーーーーー(裏声)貴女side


よし、中也はこっちに来て太宰を追っ払ってくれるだろう


私は中也に向かって手を振りながら『中也ーーーーー!!!』と叫んだ


中也は此方に気付き、少しづつ向かって来ているのが分かる


『太宰、お別れだな!!』


太「何でそんなに嬉しそうなんだい!!


ショックなんだけど!」


『と言うことで、手離せや』


太「ちぇー」


渋々手を離す太宰


フハハハハ!!!


自由DA(ダ)☆


そして駆け出そうとするA


太「………A」


ｸﾞｲｯ


『え……』


太宰はAの腰に手を回し唇に触れるだけの









接吻(キス)をした

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