【〇〇IのI主役Iは】SECONDｰ我々の日常ｰ Ⅱ【我I々Iだ！】 (ページ21)

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67．不安ページ21

…？
なんでだろう。
思考を張り巡らせど、答えは見つからない。
私何かまずいこと言った？
言い方がなにかおかしかったかな…？

ううん。
おかしいことは言ってない…決定的になるようなことはなにも。
なのになんで…？

｢Aはイフリート連れて行ったってや。とりあえずその子には使ってない部屋をやるわ｣

｢わかりました。イフちゃんゾムさん行きましょ､｣

｢＿＿＿＿＿＿ゾムは残ってくれ｣

グルッペンさんがおもむろに､それでいて厳かに口を開いた。
こくりと小さく頷き返すゾムさんの顔には不安が浮かんでいる。
私は先生に背中を押されてそのまま部屋を後にする。

私のせい？
私がゾムさんの秘密を上手く守ることができなかったから……
だからゾムさんにあんな顔をさせちゃった？

｢Aはなんも悪いことしてへんで？ゾムだってそうや。誰も悪いことはしてない。だから安心してよ、ね？｣

｢…はい｣

｢ほんまに気にせんでええからね｣

嘘つき。
先生だって困った顔してる。

｢本当に悪いのは"悪い魔法使い"なんやから｣