【〇〇IのI主役Iは】SECONDｰ我々の日常ｰ Ⅱ【我I々Iだ！】 (ページ19)

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65．条件ページ19

｢白狼｣って…たしか絶滅したってテレビで昔見た気がする…。
じゃあイフリート(この子)は白狼の生き残り…？

｢イフ、A。紹介するな｣

四つん這いで既に私より大幅に大きい身体。
縦に見るならゾムさんよりもデカい？
トントンさんすら越えそうな大きさ？
…ほんとうに大きい。

イフリートは伏せをしてゾムさんの肘置きと化していた。
微笑ましい、羨ましい。
ぼーっと真っ白で艶のあるふわふわを見つめる。

｢A？聞いてる？？｣

｢あっごめんね聞いてなかったや、もう1度お願いします｣

｢この子はイフリートって言って、この森で拾ったんやけど…城(うち)で飼いたいねん！せやからAにも協力してほしくてな｣

簡単に言うと、ゾムさんが何かを拾ってくることは珍しくなく…いつもOKをもらうがその｢何か｣が必ずやらかすために、先月とうとうNGが出されてしまった…から子ども(私)から言えばOKをくれるのでは！？ということらしい。
なんだかんだメンバーに甘いグルッペンさんならそのままお城に連れて帰ればOKくれそうだけど…。
あっでもトントンさんは頑なにダメだって言いそう。

｢協力してくれへん？この通りやから！！｣

ゾムさんはﾊﾞﾁｨﾝｯと手を合わせて頭を下げた。
ちらりとこちらを覗いて私の答えをそっと待っている。
イフリートちゃんも心做しかゾムさんと同じ顔しているように見える。

｢もちろんです！ただし条件があります｣

｢やったぁー…んぇ？条件？｣

｢私もイフちゃんをモフらせてください！！！｣

このあとめちゃくちゃもふもふした。