14．理想 ページ14
気が付けば私はお花畑で眠っていたようだ。
辺りを見回すと、よく知る顔ぶれが集まって楽しそうに笑っている。
お花を摘み、編んで冠を作ってる子。
蝶々を追いかけて転んで笑ってまた立ち上がる子。
何処にも闇なんて無い世界。
だからこそ私は、今見ているコレが幻覚だとすぐに理解出来た。
此処に居る子は私を含めて皆が赤髪。
つまりは｢忌み子｣とされ、住む場所や生きる権利を奪われた子達。
そんな私達が此れ程までに花が咲き乱れるのどかな優しいこんな場所で、こうして平穏な日々を送れる筈なんて絶対に無い。
ぼーっと空を眺めて自分に嘲笑した。
｢A？皆と遊んでこないの？｣
不意に聞こえた懐かしい声。
思わずバッと振り返る。
夢でも幻覚でも何でもいい。
ただ、会いたかった。
｢先生……！｣
勢い任せに先生に飛びつく。
だがそれは所詮ただの私が見ている虚像に過ぎなくて。
呆気なく消えていく｢
夢の終わりと共に先生の柔らかい笑みが見えた気がした。
遺された私という残骸は、ゆらゆらと闇の中を彷徨った。
幾度と無く人々の命を斬り裂いてきた右手が、首を掴んだ左手が徐々に動かなくなっていく。
人の手によって造られた｢クロメ｣は消耗品。
この手がこのまま動かなくなれば、私は棄てられる。
でもそれが一番良い未来なのかも知れない。
歩いてるうちに、一点の明かりが見えた。
灯火を頼りに歩く。
すると其処には巨大な扉が聳え立っていた。
中から話し声が聞こえてくる。
聞いた事のある声がする。
私はそっと、力強く扉を押した。
光が眩しい。
｢…あれ？鬱、先生？……どうして鬱先生がここに居るの？｣
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ななし(プロフ) - 真道さんさん» 重ねて申し訳ないのですが.....この作品には今のところしんぺい神さんは登場しないつもりです...！コメントありがとうございました！！ (2017年3月23日 20時) (
レス) id: 8b96d1c041 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 真道さんさん» ロボロさんもぎすメモ動画内でそういった扱いを受けていたのでネタとして取り入れさせていただきました...！(>_<)この先の更新でネタだという会話を入れるつもりだったので、決して本気とかではないです！紛らわしいセリフで本当にすみませんでした。 (2017年3月23日 19時) (レス) id: 8b96d1c041 (このIDを非表示/違反報告)
真道さん - ホモぉなのはしんべい神だと思いませう。 (2017年3月23日 19時) (レス) id: 49fb3af3ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし | 作成日時：2017年1月8日 20時
