【実I況I者】それはきっと、【キIヨ】II

74．飲み会 ページ26

｢どう？行けそう？｣

｢あ、うん…。あと10分待ってもらってもよろしいでしょか…！｣

｢はいはい｣

仕事がなかなか終わらない。
やばい。
帰りたい(切実)

｢手伝う？｣

｢ううん！大丈夫！大丈夫だからあと少し待って！｣

つわにため息を吐かれながらも必死にキーボードを打っていく。
あと少しあと少し、と自分を落ち着かせて焦らないように。




｢できた！つわできた！！……ってあれ？｣

やっとできた！と声を荒らげる。
だけどつわからの言葉がない。
と思ったら、どうやら待ちくたびれて寝てしまったらしい。
ちなみに他の社員はみんな私たちの関係を知ってる人で、かなりのいい人ばかりだから少し声を荒らげるくらい平気。

｢つわ、起きて。終わったよ｣

｢ん…あれ、俺寝てた？｣

｢寝てた。ごめんね？お待たせ｣

｢おー…じゃあ行けるの？｣

｢うんっ｣

じゃあ行くか。と立ち上がって会社を出た。
飲み会会場まで向かう途中、何度も何度もあくびするつわを見て、とても心配になった。




｢おまたせ〜｣

｢遅くなりマシタ！｣

やってきたのは飲み会会場の居酒屋。
最近こういうお店には行ってなかったからなんだか新鮮な気分だ。

机にはたくさんの料理、そしてジョッキ。
さらに掘りごたつとなってる席の橋には空のジョッキやお皿がたくさん並べられている。
どんだけ飲んでるんだこの人たち…。
なんて若干呆れつつ、つわと私も座った。

レトさんの音頭に合わせてその場にあったジョッキを手に取る。
キンキンに冷えたビール。
ん〜…酔っ払ったら大変だからこの1杯だけ。

｢それでは！久しぶりに5人が集まったということで、かんぱーい！｣

｢｢かんぱーい！！｣｣

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