いつかの ページ33
風と日差しが心地よい。
ここは……外、だろうか。
しばらく地下に籠っていたため自然光が堪らなく眩しい。
ふと大きな木が目に写る。
その木の下には私と、夢に出てきた女性……いや、私はこの女性を知っている。
カルメン、カルメンと私が座っていた。木の反対側には先程の男性がいて。
あれは、そうかAだ。
そして気がつく。
＿＿あぁ、これは本当に私の記憶なのだと。
「私の名前はカルメン」
「そっか、よろしくカルメン」
気が付いた瞬間私の視点は三人称から一人称に変わっていた。
記憶の中の五感が少し冷たい朝露に濡れた草の感触、香り、カルメンの声、笑顔を一気に伝えてくる。
何もかも鮮明な癖に私は勝手に記憶にそって動く為、言い様のない違和感に身を捩らせそうになった。
彼女は、もう夢に出てきたただの女の人じゃない、
記憶が戻った今は彼女は大切な大切な友人であった。
その彼女が、今、目の前にいる。
死する瞬間すらフラッシュバックしてきて、叫びたくなる。
それでも自動で進む私はそれを赦してくれない。
「酷い顔をしているな」
「……!!」
Aが語りかけてくる。
一瞬、"この"私に喋りかけているように思えた。
「そんなにアブノーマリティ……いやSCPは手強いのか」
しかしそうではないとわかる。
「途方もない種類がいるからね、世界を守るためには必要よ……」
あぁ、思ってもないことを。
「……なんて立派なことをいってみたものの私はそうするしか道がなかったから」
と思ったら思いの外素直だ。
「うーん、とにかく、もしかしたら私たちが研究していることで派生して帰り方がわかるかもしれないし
色々忙しくなりそうね」
「だが第一はカルメンの目的を達成させることだ」
「分かってる、私だけじゃない、私を信じてくれている皆の為だもの。
だから私の目的と平行、もしくは二の次。
いつになるか分からないけど……それでも任せて貰える?」
「もちろん、むしろこちらからお願いするわ。
それと、支障がなければ貴女たちの目的の為に手助けをさせてほしいの。
貴女たちのやっていることならある程度専門内だから、足手まといにはならないと思うの、どう?」
「えぇ、えぇ!!是非にだわ!!丁度頼もうとしてたのよ、いいわよね?」
カルメンはAの方を向き笑う。
「どうせ言っても聞かないだろうに。
それに人手は必要且つ経験者なら尚有難い。
断る理由もないだろう」
「そういうことでよろしくね!A!!」
ここで場面が変わる。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - 紅夜赤猫さん» ひぇっ見つけていただきありがとうございます……！ご期待に添えればいいのですが……！こちらも好きです！！(！？！？) (2020年6月14日 7時) (
レス) id: a3e985f800 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜赤猫(プロフ) - ないだろうな.......とか思いながら探してたら神を見つけました。称えます。ゆっくり読ませていただきます。好きです（？） (2020年6月13日 22時) (レス) id: 65e183dcbc (このIDを非表示/違反報告)
ねこねここねこ(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» いえいえ、暗い雰囲気だから好きと言うわけではないから全然大丈夫ですよ！！頑張ってください！！！(こちら返信不要です！) (2019年10月26日 11時) (レス) id: 8dfe7db7a7 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - テンパりすぎて文章が可笑しくなってしまった……すみません (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ねこねここねこさん» ありがとうございます……!!恐らくヒロアカ編では明るい雰囲気にするつもりなので、もしかしたらご期待に添えないかもしれませんがこれからも頑張りますのでお願い致します (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2019年10月8日 17時
