ループを詰まらせた者 ページ16
「それで、この2人を残らせた理由は?」
僅かな静寂の中で私の声がやけに響く。
それと同時にモニター特有のジジッという音も聞こえだした。
「管理人は、記憶処理をご存知ですか」
唐突にアンジェラが尋ねる。
記憶処理、それは我々財団でもよく用いていた職員の精神を保たせるための技術だ。
ただそれは、所謂異形との出会いで気を可笑しくした人にするもの、と認識しているのだが……
今この場で何の関係があるのだろうか。
「知ってるけど……なんで?」
「今出ていったセフィラには管理人が変わるごとに記憶処理をしています」
「……!?どういうこと?」
「貴女は私たちに真実を話しました。なので我々も真実を話すことにしましょう」
アンジェラは語る。
この世界はループしていること、
しかしその軸は私ではなくAと呼ばれる人物であるはずであること。
そしてループの度にAとセフィラの記憶を改変させ、情報は残したまま目的を達成するまで繰り返していること。
その途中、私という特異点が訪れてしまった為にアンジェラ達までもが記憶を改変された様になってしまっていたこと。
その話は、思ったよりも壮大で私までもが先程のセフィラ達と同様に目を丸くして聞いているしかなかった。
「私たちは、貴女の仕事ぶりを事実高く評価しています。
しかし、それはエネルギー抽出を主とする会社の表向きの感想。
真の目的を達成するには貴女ではダメなのです」
「私がいる位置にAがいなくてはならない……てことよね」
こくり、と頷くアンジェラに私はしばらく唸ってしまった。
「でもこの世界に今のところAとみられる存在はいない……のよね?」
「ええ、確認出来ていません」
「仮説ではあるけど私の世界、つまりSCP財団の私のいたはずの位置に彼がいる可能性がある、と」
「可能性は0ではありませんね」
「ってことはもう一回あのボタンを触ればいいってこと?」
「それは賢明な判断ではありません」
「どうして」
「こちらをご覧ください」
そういってアンジェラは私の視線をモニターに誘導すると、いつもお世話になっているエンサイクロペディアを立ち上げ、例のボタンのページを見せた。
「O-05-47
え、なんでまだ作業もしてないのに情報が書かれてるの……?」
そこには私が知らないはずの情報がすべて書き込まれてあった。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - 紅夜赤猫さん» ひぇっ見つけていただきありがとうございます……！ご期待に添えればいいのですが……！こちらも好きです！！(！？！？) (2020年6月14日 7時) (
レス) id: a3e985f800 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜赤猫(プロフ) - ないだろうな.......とか思いながら探してたら神を見つけました。称えます。ゆっくり読ませていただきます。好きです（？） (2020年6月13日 22時) (レス) id: 65e183dcbc (このIDを非表示/違反報告)
ねこねここねこ(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» いえいえ、暗い雰囲気だから好きと言うわけではないから全然大丈夫ですよ！！頑張ってください！！！(こちら返信不要です！) (2019年10月26日 11時) (レス) id: 8dfe7db7a7 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - テンパりすぎて文章が可笑しくなってしまった……すみません (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ねこねここねこさん» ありがとうございます……!!恐らくヒロアカ編では明るい雰囲気にするつもりなので、もしかしたらご期待に添えないかもしれませんがこれからも頑張りますのでお願い致します (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2019年10月8日 17時
