ひと恋 (ページ33)

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自分の教室の前でユーキ君とは別れた。

教室にはいると
まだ夏の姿はみえない。
『夏、まだきてないのかー』
そんなことを思いながら、自分の席に着く。

そして、ぼーっとしているとふとユーキ君のことが浮かんだ。

『(な、なんだこれ…………なんで、ユーキ君のこと考えてるの私…………)』
心の中で自分と会話する。

ぶんぶんっと頭をふっていると

夏「Aなにやってるの？(笑)」
と、前から聞こえてきた。

思わず
夏ーーーーーー！と叫んでしまう。

夏「まって、まって、なに、なにがあったの(笑)」
突然名前を叫ばれたら戸惑うのも無理はない。
ごめんねと謝りながら、
簡単に昨日あったことを話してみる。

夏「ふーん、やっとユーキ君いったんだ」

夏から返ってきた言葉は
全然予想していなかった言葉で
驚きを隠せない。

『ま、まって、やっとってどういうこと！？』

夏「いやだって、ユーキ君、A大好きって、行動にも顔にも出すぎでしょ(笑)
気づいてないの多分Aぐらいじゃない？(笑)」

『そ、そうなの……………？』

あまりの驚きに
自分で聞いたのに、反応が出来ない。

夏「まあ、放課後詳しくはなし聞くよ？」

そういい残して夏は自分の席に戻っていった。

『ちょ、ちょっ……………』

夏を引き留めようと思ったのに
タイミング悪くチャイムがなってしまった。

『(放課後話聞いてもらおう…………)』