何かが可笑しい【刀剣乱舞】 (ページ7)

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七話(追加) ページ7

ただいま下校中。

『みてみてー』
「なーに？」
『私の影めっちゃ背高ーい。足細ーい。
まじうれしぃ。足細ー…い(；￢∀￢)ﾊﾊﾊ…』
「もうやめろ。お前のライフはゼロだ」

今時の子達って何か足細いよね。
何食ってたらあんな細くなんの？
羨ましいんだけど。

『あーあ。足細くなりたいなあ。
ウエストも細くなりたいなあ。
ついでに胸もう少し欲しいなあ』
「二つ目までは分かるけど、
三つ目はお前はいらないだろ」
『胸ってあると困るんだけど
ないと虚しくなるよね』
「それな( ´-ω-)σ」

あーあ。細くなりたい…。

『足とウエスト細くなるんだったら
取り憑かれてもいい』
「胸はどこいった。あとそれは言い過ぎ」

「それなら叶えてあげる」

『何か言った？』
「え？いや何も？」

？いっか。

・・翌日・・

『新しい朝がきた～♪何が新しい朝じゃボケ
変わらんし絶望しかないわ』

朝なんてなくなってしまえ。
およ？
何か…足細くね？ウエストも細くなってね？
上の下着ちょっとキツいんだけど。
あとなんか斜め後ろ辺りに気配するし
視線感じるんだけど。
まじで何か取り憑かれた？

『お母さーん。私足細くなってね？』
「最初からそうでしょうが嫌味か」

あるえええ…。
うーん。まあ維持頑張ろ。

またまた下校中。

『みてみてー。私の影余計足細ーい』
「嫌味かてめえ」
『いやそうじゃなくて。悪気はないんです』
「君はそんな性格だったね。じゃあバイバイ」
『バイバーイ』

何か今日一日視線と気配がとまらなかった。
男友達と話すと視線が痛いし、
気配が何か殺気はなってくるし。
気配が殺気はなつってなんだこれ。
兎に角何か怖い。

…ふと影をみた。何か可笑しい。
身長は変わっていない。
なのに前みたときより明らかに影が長い。
まあこれに関しては時間とかによるし、
多少…多少って域越してるけど良しとしよう。

一番可笑しいのがシルエット。
前みたときより明らかに可笑しい。
まるで私の隣に誰かいて、
その誰かの影が私の影と重なってる感じ。
隣に友達も誰も居ないんだけど。

空が明るかった筈なのに急に暗くなっていく。
時間がはやく進んだように、
別世界に迷い込んだみたいに、
まるで……

まるで誰かの領域に引きずり込まれるみたいに
……なんて、ね。

……逃げよう。走らなきゃ。
一刻もはやく家に帰らなきゃ。

家についたら空は明るかった。