62話 不思議の国のお話 ページ12
静かに正座をして。
A「……そうです……。」
と一言呟いた。
チラリと、ベッドの上に座るグリムを見上げると
グリムは少し考えて
グリム「……オレ様、難しいことは分からねえけどそうしなきゃいけない理由があるなら、とやかくは言わねえんだゾ。」
A「グ……グリムゥウ……。」
その小さな身体から後光がさしてるように見えるぜ…。
A「あのー……少し聞いてくれます?」
ウィッグを外して机に置き、学園長に言われたことを話す。
グリム「ふなあ〜……なるほどぉ…。」
A「そう。だから、バレたら学校から追い出されるかもしれないって考えておいて。」
グリム「わ、わかったんだゾ。
せっかく魔法石をゲットしたのにオマエの正体がバレて退学なんてゴメンなんだゾ……。」
A「そうでしょ!?だから、お願い!
ちゃんとツナ缶ひとつ奢るから、内緒にして!」
グリムがOKを出してくれたので、私は安心してベッドにダイブをして、グリムを抱きしめる。
A「……んー……!!グリム最高!」
その後、グリムはわしゃわしゃとAに洗われ
綺麗になり、Aに抱きしめられたまま眠りについた。
その夜。
辺りは黒白。色のない世界。
でも、よく見れば黒と白と赤の色はある。
すると、向こうでトランプ兵が白バラを赤く塗っている。
トランプ兵たち「急いでバラを赤く塗るんだ!」
トランプ兵たち「急がなきゃ花がしぼんじまうぞ!」
♣Aのトランプ兵「急げ急げ バラを塗り残してるぞ!」
バラを……塗る?
なんだっけ……この話……。
すると、向こうから一人の少女がやってきた。
アリス「なぜ白いバラを赤く塗るの?」
トランプ兵たち「え?」
♣2のトランプ兵「どうしてかって──実はな
間違って白いバラを植えてしまったんだよ。」
♣Aのトランプ兵「女王様は赤がお好きだ。白なんて首になるよ。」
少女は歩いて、次のトランプ兵に尋ねる。
アリス「そうなの?」
♣3のトランプ「そうとも。だから俺たちはバラを塗るのさ。」
そして、世界が歪み出して何も無くなった。
そういえば、あそこは何処だったのだろう……。
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カリン(プロフ) - オムライスさん» 返信遅れてごめんなさい!!一気読みするほど楽しんでもらえてよかったです!これからも引き続きよろしくお願いします! (2020年4月25日 8時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス(プロフ) - 続編おめでとうございます!面白くてついつい一気読みしてしまいました笑更新頑張ってください! (2020年4月24日 0時) (レス) id: 8c1b28c023 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ありがとうございます!その言葉だけでとても力が貰えます!これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします! (2020年4月3日 0時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
まーやみ - 続編おめでとうございます。この小説いつも楽しみに読ませていただいてます。これからも応援しています頑張ってください。 (2020年4月3日 0時) (レス) id: 9566cb15d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シルフォン | 作成日時:2020年4月2日 23時