検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:27,107 hit

62話 不思議の国のお話 ページ12

静かに正座をして。


A「……そうです……。」

と一言呟いた。

チラリと、ベッドの上に座るグリムを見上げると
グリムは少し考えて

グリム「……オレ様、難しいことは分からねえけどそうしなきゃいけない理由があるなら、とやかくは言わねえんだゾ。」

A「グ……グリムゥウ……。」

その小さな身体から後光がさしてるように見えるぜ…。

A「あのー……少し聞いてくれます?」

ウィッグを外して机に置き、学園長に言われたことを話す。

グリム「ふなあ〜……なるほどぉ…。」

A「そう。だから、バレたら学校から追い出されるかもしれないって考えておいて。」

グリム「わ、わかったんだゾ。
せっかく魔法石をゲットしたのにオマエの正体がバレて退学なんてゴメンなんだゾ……。」

A「そうでしょ!?だから、お願い!
ちゃんとツナ缶ひとつ奢るから、内緒にして!」

グリムがOKを出してくれたので、私は安心してベッドにダイブをして、グリムを抱きしめる。

A「……んー……!!グリム最高!」


その後、グリムはわしゃわしゃとAに洗われ
綺麗になり、Aに抱きしめられたまま眠りについた。




その夜。





辺りは黒白。色のない世界。
でも、よく見れば黒と白と赤の色はある。

すると、向こうでトランプ兵が白バラを赤く塗っている。


トランプ兵たち「急いでバラを赤く塗るんだ!」

トランプ兵たち「急がなきゃ花がしぼんじまうぞ!」

♣Aのトランプ兵「急げ急げ バラを塗り残してるぞ!」



バラを……塗る?
なんだっけ……この話……。
すると、向こうから一人の少女がやってきた。


アリス「なぜ白いバラを赤く塗るの?」

トランプ兵たち「え?」

♣2のトランプ兵「どうしてかって──実はな
間違って白いバラを植えてしまったんだよ。」

♣Aのトランプ兵「女王様は赤がお好きだ。白なんて首になるよ。」


少女は歩いて、次のトランプ兵に尋ねる。


アリス「そうなの?」

♣3のトランプ「そうとも。だから俺たちはバラを塗るのさ。」


そして、世界が歪み出して何も無くなった。

そういえば、あそこは何処だったのだろう……。

63話 タルトとつまみ食い。→←61話 光の速さ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
197人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カリン(プロフ) - オムライスさん» 返信遅れてごめんなさい!!一気読みするほど楽しんでもらえてよかったです!これからも引き続きよろしくお願いします! (2020年4月25日 8時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
オムライス(プロフ) - 続編おめでとうございます!面白くてついつい一気読みしてしまいました笑更新頑張ってください! (2020年4月24日 0時) (レス) id: 8c1b28c023 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - ありがとうございます!その言葉だけでとても力が貰えます!これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします! (2020年4月3日 0時) (レス) id: a65dfc2637 (このIDを非表示/違反報告)
まーやみ - 続編おめでとうございます。この小説いつも楽しみに読ませていただいてます。これからも応援しています頑張ってください。 (2020年4月3日 0時) (レス) id: 9566cb15d7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シルフォン | 作成日時:2020年4月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。