千の夜をこえて-2- (ページ6)

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ep.6 ページ6

堂安side

〜

夏鈴＂神奈川に何しにいくの？＂

＂ちょっとな＂

＂彼女さんに会いに？＂

＂…＂

＂…彼女さんも新しい彼氏がいるかもよ？笑女の子って切り替え早いし。律も何も言わないでこっち来たんでしょ？だったら尚更あり……＂

＂Aはそういう人やないから＂

〜

なのに、俺が見たAは夏鈴が言った通り確かに他の男と楽しそうに歩いていた

兄「律聞いてる？」

「…ごめん、何？」

兄「やから、ここでサッカーやったらええやんって。ここやったらプロの道も前よりは可能性が広がるし」

「…」

兄「プロになりたくないなら別やけど」

「考えるわ」

兄「…」

-家-

「おかん、昼飯買ってき……」

寝てる？

「…おかん…おかん？！？！」

倒れているおかん

急いで救急車を呼んだ

〜

A side

お兄ちゃんに教えてもらった住所を辿ると確かにスポーツクラブと書いた施設についた

よし。

『あの〜すみません』

「はい！こんにちは！」

『…こんにちは。ちょっとお伺いしたい事があってきたんですけど…』

「はい…？」

『…堂安律っていう人知りませんか？ …小学生の頃にここでサッカーをやってたと思うんですけど…』

「……君…律の…」

『？？？』

〜

「遠くからよう来たな〜笑大変やったやろ笑」

『いえいえ笑 …あの…どうして私の事を？』

「あぁ〜笑いや、律が君の写真を見返しとったんよ笑彼女かって聞くとニヤ〜って笑いよったわ笑会いたそうな顔してたな〜笑」

律くん…

『律くんと会いましたか？』

「会うも何も、ここでたまにサッカーやってるからな〜笑今日も来ると思うで！」

『ぇ…本当ですか？』

「うん、今日仕事も休みって言うとったし学校も休みやろ。いつもより早めに来るんちゃう？そうや！待っとったらええやん！」

『いいんですか？！』

「おんおん！大歓迎やで！笑」

私はここで待つことにした