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「…というわけで、4組はカフェに決まりました!内装とか詳しいことは実行委員を中心に決めていきたいと思います。」




カフェなんてベタだなぁ…と思いつつ、後ろの佑亮のほうを見ると凄くキラキラした表情で「楽しみだね!」って。




文化祭シーズンの到来により、一気に校舎内がバタバタとし始めた。




最近は雨が降らず、天気のいい日が続いている。本来なら雨のジメジメから解放されて気持ちも晴れやかになるはずなのに、公園で拓弥さんを見かけなくなって何だか気持ちも上がらない。




「Aは楽しみじゃないの?」




『ううん、楽しみだよ。』




「最近、元気ないけど…もしかして、公園の?」




『…違うよ。夏バテ。』




「いや、もう夏終わったけど。」




なんとなく悟られたくなくて、おもむろに席を立ち佑亮の背中をパンっと叩いて廊下に出た。




「あ!Aさん!!これ、おつかい頼まれてくれへん?文化祭で必要なものやねんけど…」



実行委員の松尾くんに声をかけられて、今日はバイトも休みだし快く引き受けた。佑亮も部活休みだって言ってたから、付き合ってもらおう。




放課後、学校の近くのホームセンターへ。




「いらっしゃいま…え!?え、ちょっと、え!?Aちゃん!!?こんなとこで会えるなんて!!!」




必要なものをカゴに入れてレジに向かうとハイテンションな店員さんに両手を掴まれた。




『…あ、村田さん。』



「祐基って呼んでって言ってるじゃん!え、お買い物!?いらっしゃいませ〜!」



とびっきりの笑顔でレジを打ってくれる。



「…誰?」



『あ、えっとバイト先によく来る人。わたしのこと好いてくれてるみたいで…』



後ろで怪訝な顔をしている佑亮に小声で答えた。




「後ろの人は、友だち?まさか…彼氏じゃないよね!?」




『いや、幼馴染です。文化祭の買い出し頼まれて、付いてきてもらったんです。』




「…文化祭!?今、文化祭って言った!?」




しまった…嫌な予感しかしない。




「いつ!文化祭いつなの?絶対行く!」




『…あ、いや…』




「海と、あ…あと拓弥も連れてく!この前お店に来てた…」




『10月!10月の土日…!』




“拓弥”というワードに反応して、来るのを拒もうと思っていたのに思わず食い気味で答えてしまった。

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作者名: | 作成日時:2018年9月18日 8時

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