date―３ ページ9
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「明日、どこかでお昼食べてから映画で大丈夫？」
「……うん、」
ぎゅっと握りしめられた手は、二言がないことを確認するかのよう。
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いやそんなことを考えるのは良くない。
気持ちを一掃したくて話題を変えた。
「海はフクシュウヤって信じる？」
咄嗟に出たのはまさかのフクシュウヤだった。
「あー……なんか聞いたことはある」
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興味の無さそうな海に、自分から話題を振っておいて安堵してしまった。
「Aは信じてるの？」
鼻を赤くしてふんわり笑う海につられて私も笑ってしまった。
「まさか」
白い息が寒空に消えていく。
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「じゃあ明日、11時に」
駅まで送ってくれて歩き出す海に私も背を向けた。
……久しぶりのデートだもん、私も絵のことを明日だけは忘れてもいいかな。
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「あっ、A！」
「亜里沙、どうしたの？」
部活に入っていない亜里沙がこんな時間にここにいるとは。しかも電車通学では無かったと思うんだけど。
「進路の紙出さなかったから先生にお説教くらってたんだよ〜これから中学の友達と会うのにさ」
「ああー、なるほどね！
ずっと書けないって言ってたもんね」
「悩んでるからこそ書けないわけ！怒るんじゃなくて相談に乗ってくれてもいいじゃんね！？」
悔しい、と地団駄ふみながらも笑っている亜里沙に何故だか和んでしまった。
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「AはM大の推薦枠誘われてるんでしょ？いいなあ決まってて」
「それなんだけど……あっ、やばい！もう電車来るからまたね！」
亜里沙に別れを告げて改札をくぐり、ホームを走った。
本日二回目の、乱れる息。
「M大ねぇ……」
M大は申し分のないほど良い大学。
進路指導や美術部の先生に推されてるのは事実。
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「まだ二年生だよお……」
なんでこうもせわしなく時が過ぎるのか。
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ぷらむね(プロフ) - ぴこさん» コメントありがとうございます、完結いたしました！ (2018年12月24日 9時) (
レス) id: f05577cece (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむね(プロフ) - りみさん» 久しぶりです。長い時間お待たせしてしまいましたが、なんとか終わりました！支えてくださり、ありがとうございました (2018年12月24日 9時) (レス) id: f05577cece (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむね(プロフ) - りかさん» 最後の最後は少しハッピーになれたかな、、と思います！いかがでしたでしょうか？ (2018年12月24日 9時) (レス) id: f05577cece (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむね(プロフ) - さーちゃんまんさん» おかげさまで完結致しました。ありがとうございました！ (2018年12月24日 9時) (レス) id: f05577cece (このIDを非表示/違反報告)
ぴこ(プロフ) - また続きみたいです！！ (2018年8月18日 3時) (レス) id: 2258431a87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：plum ne
| 作成日時：2017年12月16日 12時
