松尾君と、憂鬱

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「ありがとう！おやすみ！」




松尾君に送ってもらい、その後ろ姿に手を振った。


匠海がまた背後から現れるんじゃないかとキョロキョロするが姿は見えず安心して家に入ると、







「おかえりー松尾と遊んでたの？」




人の家でくつろぐ匠海がいて脱力……






「ちがいますーたこ焼き食べてたんですー」

「それ遊んでたって言うんじゃないの」







減らず口を叩いて自室に行き、勉強机に向かった。





たこ焼きを食べたらなんだかやる気が出てきて。
ルーズリーフを取り出して模擬店への案を書きなぐった。







ーーーー………







朝。


アドレリン放出しまくりで夜更かしをしたせいで風邪をぶり返した。





のどの痛みと、なんとなく具合が悪い。







今日は学食のうどんにしよう……



具合が悪いと唇がガサガサになるのに慌てて家を飛び出したせいでマスクも忘れたしなんだか憂鬱。







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「Aおはよ！」

「おはよー」





「あっ松尾君！おはよー！！」





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朝からテンションの高い友人。からの、松尾君。






「先輩方おはようございます」





キラキラ笑顔にため息を吐くと、
「どうしたんですか？羽化したばかりのセミみたいですよ」
と毒を吐かれた。くそむかつく。







「Aと松尾君って仲良しだよね〜」


「どこが……」








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