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私が所属する図書委員会は曜日毎で当番が決まっている。
自分の当番の日に図書室に向かうと、なぜかいる噂の松尾君。
目を擦ってみても、松尾君。
図書委員が座る席に、松尾君。
「今日当番の友達が急用できてお願いされまして」
「そうなんだ……でも図書委員じゃないのにいいの？」
「何もわかんないですけどよろしくお願いします」
にっこり笑った松尾君は天使だった。
でもそれは、気のせいだったと後ほど知る。
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「えっと、一週間後に返却お願いしますね」
「こんにちは〜」
「頼まれてた本届いたんで持ってきますね」
「こんにちは〜〜」
「あーその本は……こっちです」
「こんにちは〜〜〜」
「あの、松尾君……」
ぜーはーと乱れる息を整える私の隣で一人涼しい顔の松尾君。
「せめて返却の本受け取ってくれないかな」
「えーなんで俺が」
「……」
ん？
「もう一度言っていい？返却の本を……」
「座ってるだけでも感謝してほしいわあ」
「……」
んん？
「眠いんやけど、ちょっと寝てもええ？」
「いや、ちょっと待て」
「何」
くわ、と大きな欠伸をして私を見る。
「ええやろ別に、疲れるねんて」
目を閉じたその姿は悔しいほどに綺麗だけど。
目の前にいるこの人は、本当に松尾君？
うん、どうみても松尾君。
ってことは……
「……そっちが本性？」
「そう思ってくれてええよ」
噂の松尾君は、偽りの松尾君？
腹黒な事はなんとなく気付いてた。
でも……でもさ……
「なんで私には隠さないの！？」
にっこり。
「先輩にサービスしてなんか得する？」
っなんだこいつはー！？
「ばらしたいならばらしてええよ、どうせ誰も信じないから」
ーーードタバタ、ドタバタ。
走ってはいけない廊下を走り、友人を見つけて名前を呼ぶ。
「何、どうしたの？」
「ぜー……はー……松尾が」
「え？松尾君、？」
「……あのね、あいつね、腹黒だよ！？」
「まだ言ってんの〜？」
信じない友人にもどかしさを感じて地団駄を踏んでいると、トントンと、肩を叩かれた。
「A、松尾君が！」
何も知らない友人に、にっこり天使の笑顔。
それから私の耳元で、
「な、信じないやろ」
知ってしまった私には、不敵に笑った。
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yumi(プロフ) - 腹黒タカシくん良すぎます！！更新待ってます！ (4月30日 23時) (
レス) id: 28b0b9cda3 (このIDを非表示/違反報告)
5 - 続きが気になります！！ (2020年4月24日 1時) (レス) id: e2f7b4b683 (このIDを非表示/違反報告)
あ - もう更新はなさらないのでしょうか？（ ; ; ） (2020年2月5日 4時) (レス) id: 69e88fbea1 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 続きが楽しみです！更新楽しみにしてます〜(^ ^) (2019年1月16日 19時) (レス) id: 7620beece4 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - すごく面白かったので更新楽しみにしてます！ (2018年12月24日 12時) (レス) id: 1ea4876c06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：plum ne
| 作成日時：2016年11月3日 23時
