早峰惺斗 ページ8
彩斗「久しぶりだなー」
「兄さん!」
今日はやっと兄さんが帰ってきた
彩斗「元気かー?」
「うん!
司くんは?」
彩斗「あぁ
坊っちゃまと俺を早く遠ざけたかったんだろうな
1日休暇を貰ったよ」
それじゃあ・・・
「一緒にいられる!?」
彩斗「そうなるな
今日はお兄ちゃんが一緒にいてやるぞー」
「あははー」
兄さんと一緒にいられて嬉しい
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「ねぇ・・・」
彩斗「どうした
そんな顔して?」
「何処か・・・」
もうやだよ
「ぼくと何処か遠くに行こうよ!
この家は可笑しい!
必要の無いものは捨てるなんて
普通の家庭でもゴミ以外ありえないよ!」
彩斗「ははは
その言葉理解出来んのは俺くらいじゃないか?
それはな
俺達がこの家にとっての
ごみだからだよ」
ぐさり
ぐちゃ
兄さんが現実を突き立てた
ぼくのここはもうこわれそう
「やだ
やだよ
それ以上言わないで!」
彩斗「ごめんな
もっと大きくなったら
一緒に逃げよう」
「うん!」
もう少し待てば
あいつらから逃げられる
早く
はやく
ハヤク
兄さんと逃げたい
一緒に逃げよう
それは叶わぬ願い
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作者名:ポテト美味い | 作成日時:2018年6月12日 23時