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ネットではあの動画が投稿され、柊が殺人犯の容疑がかかり一気に炎上し始めた。それを見たクラスのみんなにも怒りがこみ上げてくる。
水越｢みんな酷い･･･｣
真壁｢この投稿が偽物だって投稿したら！｣
熊沢｢そんなことしたら！私たちが共犯だってことがバレちゃうよ？ブッキーがそれを望んでるかどうか･･･｣
魚住｢でも･･･なんか怖くない？みんなこの動画を本物だって思い込んで好き勝手にコメントして･･･｣
｢･･･｣
ガラガラっと教室の扉が開く。茅野ちゃんと宇佐美に支えられながら教室に入ってきた。
柊｢はい、起立。礼、着席。えーっと、俺がフェイク動画を作った所までは見破ったんだよな？｣
結城｢その動画がSNSにアップされてます｣
水越｢炎上に次ぐ炎上で大変なことになってるよ？｣
柊は全部計画通りといい、その動画を流すこともそれによって自分が犯人扱いされることも初めから仕組んだことだと言った。
柊｢っと言うわけで･･･今からお前達に全てを話す。俺の計画も本当の目的も。想像力を掻き立てて･･･よく聞いて欲しい｣
そして柊は自分の恋人がフェイク動画で精神を病んだこと、癌が再発したこと、澪奈が亡くなった日、武智は彼女に会っていないことを話した。
柊｢景山を殺した本当の犯人は･･･SNS MindVoiceだ｣
澪奈はフェイク動画を流されたあとSNSによる誹謗中傷に耐えかね命を絶ったと話した。
そして柊は目的は3つあると言ってその内容を話した。
1つ目、武智大和に自分が犯した過ちに気付かせること
2つ目、立てこもった最大の理由はSNSによる暴力を世に知らしめること
3つ目、痛みに気付かない感情が麻痺した大人にはなって欲しくない。想像力を働かせ自分の行動や言葉に責任を持ち、決断する前によく考えること。
その3つを伝えたかったと話した。
柊｢みんなには･･･怖い思いをさせて･･･本当に申し訳なかったと思っている。でもこの10日間で見違えるほど変わってくれた。それが何より･･･嬉しかった。俺を･･･教師にしてくれてありがとう｣
柊･･･いや、先生俺からも礼を言わせてくれよ。あなたは真剣に生徒と向き合い、問題を解決してくれた。俺自身の問題も、お陰様で明日を生きる活力を見つけることが出来たよ。
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作者名：黒猫 | 作成日時：2019年3月21日 22時
