・ ページ32
すると1人の生徒がその男が武智だからだと言い出した。その意見にみんな賛同するが瀬尾がちょっと待てと言った。
瀬尾｢今まで先生が言ってたのは全部憶測だろ。武智がやった証拠はあんのかよ｣
柊｢逮捕に繋がるようなもんはない｣
瀬尾｢やっぱそうか。あんたは決定的な証拠がないから学校に立てこもって騒ぎを大きくしたんだろ｣
諏訪｢どういうこと？｣
瀬尾は認めたくないんだな、武智が犯人だってことを。すると魚住も武智がそんなことするような人じゃないと言い出した。
永光｢あのさぁ、なんでお前はそんなに敵の肩持つの？｣
｢･･･まさかだとは思うが武智から豪翔大学のスポーツ推薦貰ったんじゃないよな？｣
その言葉に2人は黙り込む。武智が問題起こせば推薦は取り消される。だがな、お前らは知らないんだよ、武智の裏の顔を。
―――――――――――――――――――――――――――――
｢武智からスポーツ推薦の誘いを受けた？｣
澪奈『うん、でも断った』
｢なんで？｣
澪奈『･･･武智先生は＿＿＿＿＿＿＿』
―――――――――――――――――――――――――――――
柊｢･･･いいだろ。あとは瀬尾、自分の手で武智の身の潔白を証明してみろ｣
そう言って柊は教室を出た、そして茅野ちゃんもすぐさま席を立ち柊の後を追う。
甲斐｢なんであの2人がスポーツ推薦貰ってるって分かったんだ？｣
｢俺も高1のとき誘われたから、バスケで。でも気が向いたらって言ってずっと先延ばしはしてたけどな｣
須永｢それで受けなかったのか？｣
｢自分で決めた道だからな、目標に向かって進むだけだ｣
中尾｢お前･･･大人だな｣
｢･･･大人ねぇ｣
石倉｢お前ら･･･なんか距離近くねぇか!?｣
急に石倉の声が大きくなった。なんだと思い後ろから背伸びして様子を見るとパソコンの前で堀部と西崎の距離が確かに近かった。なんで石倉がそんなこと気に･･･あぁなるほど。俺は石倉の肩に手を置いた。
｢お前･･･まさか堀部のこと惚れ･･･｣
石倉｢はぁ!?そんな訳ねぇーよ！｣
｢まぁまぁ｣
石倉｢違ぇからな!?｣
すると教室から瀬尾が出て行くのが見えた。そして数分後瀬尾が戻ってきて兵頭に話しかけた。声は小さくて聞き取れなかったが何か考えているだろうな。
香帆｢どうしたの？｣
｢男同士で夕日を見るって気味悪いな｣
未来｢確かに･･･｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒猫 | 作成日時：2019年3月15日 18時
