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動画の人物が解明されないまま時間だけが過ぎ時刻は5:30を指していた。諏訪と水越が今日の夕飯を取りに行く。
「・・・あれ?人数減ってねぇか?」
里見「瀬戸と兵頭、永光がいねぇな」
石倉「連れションじゃねぇか?」
すると美術室から大きな物音がした。まさか!?
俺は教室を飛び出して美術準備室に向かった。そこには2人の生徒に取り押さえられた先生とパソコンでロックを試みるもの、そして腕時計を持った瀬尾の姿があった。
甲斐「何してんだよ!?」
甲斐が瀬尾に飛び蹴りを食らわせた。そして須永と中尾、石倉が他の生徒を取り押さえる。
「瀬尾、お前何したか分かってんのか」
瀬尾「なんでこいつの味方すんだよ・・・可笑しいだろ!」
甲斐「可笑しいのはお前だろ!推薦取り消されるのがそんなに嫌かよ」
瀬尾「嫌に決まってんだろ。俺にはこれしかねぇんだよ、やっと・・・やっと掴んだチャンスなんだよ!」
須永「その推薦者が犯罪者でも同じこと言えるのかよ・・・。武智は!」
俺は須永にそれ以上言うなと目で合図をした。
「・・・ベルムズにフェイク動画を依頼して精神追い詰められて、でも武智は何事も無かったかのように普通に暮らしてんだよ。そんな奴から推薦貰って嬉しいか?」
柊「・・・瀬尾、お前のゴールはどこだ?スポーツ推薦で大学に入ることか?それとも大学を卒業しても・・・選手を続けることか?」
瀬尾「知らねぇよ。目の前のことでいっぱいいっぱいで・・・考えたこともねぇよ」
柊「そっか・・・お前達はそれでいい。だが・・・教師はそうはいかない。お前達に頼みがある。俺という人間をジャッチしてくれないか?」
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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年3月15日 18時